Google は 2026 年 7 月 13 日 (現地時間)、インドで開催された「Google I/O Connect India」において、Pixel 10 シリーズの Tensor プロセッサ向け TPU (Tensor Processing Unit) に最適化した新しい AI モデル「Gemma 4 E2B for TPU」を発表しました。
Gemma 4 E2B for TPU とは
今回発表された「Gemma 4 E2B for TPU」は、Tensor G5 に搭載された TPU (Tensor Processing Unit) 上でネイティブに動作するよう最適化されたモデルです。
処理がすべて端末内で完結するため、オフライン環境でも AI 機能を利用でき、データが外部に送信されないことが特徴です。
Gemma 4 自体は 2026 年 4 月にすでに発表されており、次世代の「Gemini Nano 4」のベースモデルとしても位置づけられています。
今回の発表では、Pixel 10 シリーズ向けに最適化されたバージョンとして提供され、Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XL、Pixel 10 Pro Fold の 4 機種に対応します。
オフラインでのマルチモーダル機能
Gemma 4 E2B for TPU は、Tensor G5 の TPU 向けに最適化されており、テキスト・画像・音声を横断したオフライン処理に対応しています。
- AI Chat : インターネット接続がない環境でも、深い対話をリアルタイムで実行
- Ask Image : 写真から物体や植物などを撮影し、その場で識別
- Ask Audio : 講義やメモの音声を、端末内だけで文字起こし
これらの機能は通信環境に依存しないため、機内モードなどオフライン状態でも動作します。
Mobile Actions で音声・テキスト操作にも対応
TPU 上で動作する「Functional Gemma」を用い、Wi-Fi のオン・オフやマップの起動といったデバイスの基本操作を、音声やテキストの指示だけで実行できる機能「Mobile Actions」のデモも行われています。
処理はすべてデバイス内で行われるため、「Mobile Actions」の操作についてもプライバシーが確保されます。
このほか、料理のレシピから店舗内の買い物経路をオフラインで作成する例や、故障した部品の写真から整備士がその場で診断を行う例など、小売や自動車整備の現場を想定したユースケースも紹介されました。
開発者向け「Tensor SDK」も公開
Google は開発者向けに、Tensor TPU を活用したアプリを構築するための「Tensor SDK」のベータ版申し込みも開始しています。
SDK では、最新の SLM(小規模言語モデル)に加えて 100 以上のクラシック ML モデルを統一されたワークフローで利用できます。
あわせて、TPU を活用したアプリのサンプルとなるオープンソースコードも公開されており、開発者はこれを参考に独自のオンデバイス AI アプリを構築できます。








