Google が Android 向け「Gemini Nano 4」を発表。年内登場の次期 Pixel などに搭載へ

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Google は 2026 年 4 月 2 日(現地時間)、次世代のオンデバイス AI モデルとなる Gemini Nano 4 を Android 向けに発表し、AICore Developer Preview を通じて早期アクセスでの提供を開始しました。

この新しいモデルは、同時に発表された最新のオープンモデル Gemma 4 を基盤としており、年内に登場する新しいフラッグシップ Android デバイスへの搭載が予定されています。

現在 Pixel 10 シリーズや Galaxy S26 シリーズなどのデバイスで利用可能な「nano-v3」に続くこの新バージョンでは、パフォーマンスと電力効率が大幅に向上しています。開発者は、現在 Gemma 4 向けに記述したコードを、将来的に Gemini Nano 4 搭載デバイスでそのまま動作させることが可能です。

目次

2 つのモデル構成と劇的なパフォーマンス向上

Android 向けの Gemma 4(および Gemini Nano 4)は、ユーザーエクスペリエンスとデバイス負荷のバランスを最適化するため、2 つのサイズで展開されています。

  • Gemini Nano 4 Fast(E2B): 応答速度を最優先に設計された高効率モデルです。E4B モデルと比較して 3 倍の速度で動作し、低レイテンシを実現しています。
  • Gemini Nano 4 Full(E4B): 高い推論能力を必要とする複雑なタスク向けに設計された、最高品質の回答を提供するモデルです。

過去のバージョンと比較して、新しいモデルは処理速度が最大 4 倍に向上しているだけでなく、バッテリー消費を最大 60 %削減しています。

オンデバイス AI は便利である反面、スマートフォンでのバッテリー消費が課題になりがちですが、この省電力化は日常的に Pixel などのデバイスを使用するユーザーにとって非常に大きなメリットになると言えます。

また、140以上の言語をネイティブサポートし、テキスト、画像、音声にわたるマルチモーダルな理解力を備えています。

強化された 4 つの主な機能

Gemma 4 ベースとなることで、主に以下の 4 つの分野で機能が強化されています。

推論能力の向上

条件文や思考プロセス(Chain-of-thought)を伴うコマンドにおいて、より高品質な結果が期待できます。

例えば、複雑なコミュニティガイドラインの判定ルールを与え、コメントがそれに違反しているかどうかをフラグ付きで返させるといった処理が正確に行えるようになります。

数学的処理の強化

計算スキルの向上により、「年間 26 回の給与支払いがある場合、1 年間で 1 万ドルの貯金目標を達成するには毎回いくら貯金すべきか」といった計算タスクに正確に回答できるようになります。

時間の理解

時間に関する推論能力が向上し、カレンダー、リマインダー、アラームなどの機能と連携する際の精度が高まりました。

例えば、「8 月 18 日午後 6 時のイベントの 10 時間前にリマインダーを送信する」といった指示から、正確な日時を割り出すことが可能です。

画像理解(OCR)の改善

光学文字認識(OCR)を利用するタスクの精度が向上し、グラフの理解、視覚データからの情報抽出、手書き文字の認識などがより正確に行えるようになっています。

開発者向けプレビューの参加方法と今後の展開

開発者は、AICore Developer Preview にサインアップすることで、これらの最新モデルをテストデバイスにダウンロードし、Android Studio と ML Kit Prompt API を使用してすぐに開発を始めることができます。

現在のプレビュー版モデルは、Google、MediaTek、Qualcomm Technologies の最新 AI アクセラレータ(TPU/NPU)を搭載した AICore 対応デバイスで動作します。

非対応デバイスの場合は、AI Edge Gallery アプリ経由でテスト可能ですが、初期段階では CPU 実行となるため、最終的な製品版のパフォーマンスとは異なる点に注意が必要です。

Google はプレビュー期間中にもアップデートを予定しており、ツール呼び出し、構造化出力、システムプロンプト、そして Prompt API での思考モード(Thinking mode)のサポートなどを追加していく予定です。

まとめ

Gemini Nano 4 は、処理速度の向上とバッテリー消費の削減を両立しており、Android デバイスにおけるオンデバイス AI の使い勝手を大きく引き上げることが期待されます。

年内に登場予定の「新しいフラッグシップ Android デバイス」への搭載が明言されていることから、次期 Pixel 11 シリーズでの標準搭載と、それに伴う新しい AI 機能の登場にも期待です。

また、過去に Chromebook 上で動作する Gemini Nano のデモが行われていることから、今後 Android ベースに切り替わる Aluminium OS が登場することで、Gemini Nano 4 も利用可能になる可能性は十分に考えられます。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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