Google は 2026 年 8 月 27 日 (現地時間)、安定性を重視する長期サポートチャンネル (Long-term Support : LTS)を利用している多くの ChromeOS デバイスに対し、ChromeOS LTS 144 の新たなマイナーアップデートの配信を開始しました。
今回のアップデートにより、ブラウザのバージョンは 144.0.7559.261 、プラットフォームバージョンは 16503.94.0 へと更新されます。LTS 環境を設定している Chromebook や ChromeOS Flex デバイスには、今後数日かけて順次アップデートが展開される予定です。
セキュリティ修正の内容
今回のマイナーアップデート(144.0.7559.261)は、システムの安全性を維持するためのセキュリティ修正を目的としています。
公開されたリリースノートによると、深刻度が「High (高)」と評価された 26 件、「Medium (中)」と評価された 2 件の、合計 28 件の脆弱性に対する修正が行われています。修正内容は以下のとおりです。
深刻度 : High (高)
- CVE-2026-76033 : CORS における Inappropriate implementation
- CVE-2026-12462 : Media における Use after free
- CVE-2026-12025 : 信頼できない入力の不十分な検証 (Insufficient validation of untrusted input)
- CVE-2026-76018 : Import における Privilege elevation
- CVE-2026-12016 : 信頼できない入力の不十分な検証
- CVE-2026-76023 : Linux Toolkit Theming における Improper resource control
- CVE-2026-11664 : Payments における Use after free
- CVE-2026-76022 : Network における Buffer overflow
- CVE-2026-76045 : WebGL における Use after free
- CVE-2026-19558 : Extensions における Use after free
- CVE-2026-13027 : FileSystem における Use after free
- CVE-2026-17693 : FileSystem における Inappropriate implementation
- CVE-2026-15777 : UI における Use after free
- CVE-2026-19144 : HTML における Use after free
- CVE-2026-11666 : Input における信頼できない入力の不十分な検証
- CVE-2026-10949 : Video における Heap buffer overflow
- CVE-2026-11658 : Extensions における信頼できない入力の不十分な検証
- CVE-2026-11652 : Extensions における Use after free
- CVE-2026-19559 : HTML における Use after free
- CVE-2026-10938 : Input における信頼できない入力の不十分な検証
- CVE-2026-9951 : UI における Use after free
- CVE-2026-7991 : UI における Use after free
- CVE-2026-11681 : Ozone における Use after free
- CVE-2026-19145 : Translate における Use after free
- CVE-2026-13034 : Passwords における Inappropriate implementation
- CVE-2026-19165 : Extensions における Use after free
深刻度 : Medium (中)
- CVE-2026-11701 : Guest View における信頼できない入力の不十分な検証
- CVE-2026-9124 : Input における信頼できない入力の不十分な検証
今回のアップデートでは、深刻度が High と評価されている Extensions や FileSystem、UI、Input などのコンポーネントにおける多数の脆弱性修正が含まれており、メモリ管理の不備(Use after free)やバッファオーバーフローなどを突かれることで、予期せぬ動作や任意のコード実行を引き起こされるリスクに対処しています。
LTS チャンネルを利用している企業や教育機関の管理者は、安全な運用環境を確保するため、速やかにアップデートの適用をおすすめします。
ChromeOS の LTS とは
ChromeOS では、更新頻度と安定性に応じて複数のチャンネルがあります。その中でも LTS (Long-term Support) は、企業や教育機関が安定した環境で長期間運用できるよう設計されたチャンネルで、約 6 ヶ月ごとに機能追加などを含むメジャーアップデートが行われます。
メジャーアップデートの間は、今回のような脆弱性修正を中心としたマイナーアップデートがあり、デバイスの安全性と安定性を維持できるようになっています。
なお、LTS の次期バージョン候補として LTC (Long-term Support Candidate) チャンネルも用意されており、管理者が事前に検証を行うことが可能です。
次回の ChromeOS LTS のメジャーアップデートは 2026 年 10 月 6 日に ChromeOS 150 への更新が予定されています。












