Google は 2026 年 7 月 21 日(現地時間)、ChromeOS の長期サポート候補 (Long Term Support Candidate : LTC) チャンネルを利用しているほとんどの ChromeOS デバイスに向けて、ChromeOS LTC 150 へのメジャーアップデートを展開したことを発表しました。
このアップデートにより、対象となる Chromebook などは Chrome ブラウザのバージョンが 150.0.7871.150 (プラットフォームバージョン: 16700.46.0) へと更新されます。
今回のアップデートについて
今回のアップデートは、ChromeOS LTC チャンネルに対するメジャーアップデートで、長期サポート (LTS) チャンネルに適用される前の「候補」となるバージョンであり、安定性を検証するために先行して展開されるものです。
Chrome / ChromeOS 145 から 150 までの変更・修正が含まれており、LTS 向けリリースノートに記載されている内容は次のとおりです。
Chrome ブラウザのアップデート
| 番号 | 内容 |
|---|---|
| 145 | 管理コンソールにおけるデバイスのロールバック保護バージョン |
| 145 | AI モードと Lens の機能強化 |
| 145 | Chrome の Gemini |
| 145 | マルウェア以外の違反がある強制インストール拡張機能の無効化 |
| 145 | Chrome 145 におけるリリーススケジュールの変更(Early Stable のみ) |
| 145 | AAPM における Chrome WebGPU トグルの追加 |
| 145 | macOS における旧式の仮想カメラのサポート終了 |
| 145 | iOS における資格情報交換 |
| 145 | デバイスバインドセッション資格情報(DBSC) |
| 145 | Origin API の導入 |
| 145 | ローカルネットワークアクセスの制限 |
| 145 | デフォルトでの User-Agent 文字列の縮小 |
| 145 | Google クラウド プリント ポリシーの削除 |
| 145 | Chrome PDF ビューアからの Google ドライブへの PDF 保存 |
| 145 | LayoutShift API における CssPixels の使用 |
| 145 | Controlled Frame における WebRequest.SecurityInfo |
| 145 | 管理者アカウントに対する 2 段階認証プロセスの強制適用 |
| 145 | iOS 用 Chrome への Safari からのデータインポートの簡素化 |
| 145 | Android におけるオンデバイスでの詐欺検出 |
| 145 | Chrome ブラウザにおける新しいポリシー |
| 145 | Chrome ブラウザにおける削除されたポリシー |
| 146 | AI モードと Lens の機能強化 |
| 146 | 自動入力エクスペリエンスの拡張 |
| 146 | ローカルネットワークアクセスの制限 |
| 146 | 選択的アクセス許可の介入 |
| 146 | 統合されたセキュリティ設定 |
| 146 | サードパーティストレージパーティショニングポリシーの削除 |
| 146 | Chrome ブラウザにおける新しいポリシー |
| 146 | Chrome ブラウザにおける削除されたポリシー |
| 147 | AI モードと Lens の機能強化 |
| 147 | Chrome の Gemini |
| 147 | TLS 用 X25519Kyber768 鍵カプセル化 |
| 147 | CSS のアップデート: Width と Style プロパティの切り離し |
| 147 | iOS 用 Chrome における新しいタブページの背景カスタマイズ |
| 147 | デバイスバインドセッション資格情報(DBSC) |
| 147 | ローカルネットワークアクセスの制限 |
| 147 | 詐欺報告機能(Report-a-Scam) |
| 147 | 垂直タブ(縦型タブ) |
| 147 | Windows 上での UI Automation アクセシビリティフレームワークプロバイダー |
| 147 | Chrome ブラウザにおける新しいポリシー |
| 147 | Chrome ブラウザにおける削除されたポリシー |
| 148 | Chrome の Gemini |
| 148 | Chrome 自動入力: Google ウォレット パスタイプのサポート拡大 |
| 148 | Chrome 組み込み Prompt API |
| 148 | 共有ワーカー(Shared Workers)の生存期間拡張 |
| 148 | HTTP/3 利用の拡大 |
| 148 | プロファイル作成フローの再設計 |
| 148 | 垂直タブ(縦型タブ) |
| 148 | 拡張された自動入力 |
| 148 | Chrome ブラウザにおける新しいポリシー |
| 149 | カスタム URI を通じた Chrome プロファイルのブートストラップ |
| 149 | 初期設定からの検索プロバイダの上書きの削除 |
| 149 | カスタムスペルチェック提案のサポート |
| 149 | Service Worker のバックグラウンドフェッチの制限 |
| 149 | Windows における PDF ファイルアイコンと説明の更新 |
| 149 | オンデバイス AI モデル管理の更新 |
| 149 | ARM64 Linux デバイス用 Chrome |
| 149 | 拡張された自動入力 |
| 149 | 非 HTTPS 警告の更新 |
| 149 | Chrome ブラウザにおける新しいポリシー |
| 150 | デフォルトで常に安全な接続を使用 |
| 150 | Google パスワード マネージャーの資格情報交換 |
| 150 | Chrome の Gemini |
| 150 | data: URL に対する不透明なオリジン(Opaque origin) |
| 150 | WebMCP ツールキット |
| 150 | プロキシプールの接続数制限のランダム化 |
| 150 | プラグインおよび iFrame での SVG フィルタの無効化 |
| 150 | macOS におけるキーチェーンエラーメッセージ |
| 150 | Chrome デスクトップの新しいビジュアル更新 |
| 150 | PWA オリジンの移行 |
| 150 | TLS における ML-DSA のサポート |
| 150 | 住所自動入力の同期更新 |
| 150 | モバイルデバイスにおける自動入力とパスワードの新画面 |
| 150 | Chrome ブラウザにおける新しいポリシー |
| 150 | Chrome ブラウザにおける削除されたポリシー |
Chrome Enterprise Core のアップデート
| 番号 | 内容 |
|---|---|
| 145 | Google 管理コンソールにおけるリリースノートの AI 生成サマリーの導入 |
| 146 | 管理コンソールにおける Spin.AI リスクスコアの更新 |
| 146 | 実験的な暗号コンプライアンスポリシー |
| 146 | macOS におけるシームレスな Okta シングルサインオン |
| 147 | サードパーティリスクスコアに基づく拡張機能のブロック |
| 147 | Chrome ウェブストアのカテゴリを使用した拡張機能のブロック |
| 147 | Chrome ウェブストアにおける新しい組織公開オプション |
| 147 | Google 管理コンソールにおけるリリースノートの AI 生成サマリー |
| 147 | 生成 AI および SaaS アプリ利用状況レポート |
| 148 | サードパーティリスクスコアに基づく拡張機能のブロック |
| 148 | iOS における Chrome クライアント証明書のサポート |
| 148 | 管理対象プロファイルレポートのサポート |
| 149 | (このリリースでの更新なし) |
| 150 | ローミングプロファイルポリシーの非推奨化 |
| 150 | 生成 AI および SaaS アプリ利用状況レポート |
| 150 | Android における Microsoft Entra ID でのシングルサインオン |
Chrome Enterprise Premium のアップデート
| 番号 | 内容 |
|---|---|
| 145 | ローカルポリシー改ざんに対する強化 |
| 146 | エンタープライズキャッシュの暗号化 |
| 146 | ローカルポリシー改ざんに対する強化 |
| 147 | DLP スキャンのファイルサイズ制限の拡大 |
| 147 | データ損失防止(DLP)ルールの新テンプレート |
| 147 | Chrome Enterprise から Google SecOps への統合の効率化 |
| 147 | 開発者ツールに対する許可リストおよびブロックリストのサポート |
| 147 | シークレットモードに対する許可リストおよびブロックリストのサポート |
| 148 | Chrome Enterprise Connectors API |
| 148 | Chrome ウェブストアのカテゴリを使用した拡張機能のブロック |
| 148 | エンタープライズ拡張機能 DOM アクティビティテレメトリ |
| 148 | DataControlRules の新しいポリシー設定 |
| 148 | データ損失防止(DLP)ルールの新テンプレート |
| 148 | データコントロールのドラッグサポート |
| 148 | コンテンツ分析のための同時ファイルアップロード上限の拡大 |
| 149 | Microsoft Information Protection(MIP)ラベルの統合 |
| 149 | DataControlRules の新しいポリシー設定 |
| 149 | サードパーティ SIEM ツールにおける拡張機能テレメトリ |
| 149 | 大容量 DLP アップロード向け非同期ファイルハッシュ化 |
| 150 | Microsoft Information Protection(MIP)ラベルの統合 |
| 150 | 大容量 DLP アップロード向け非同期ファイルハッシュ化 |
| 150 | Android におけるエンタープライズファイルダウンロード保護 |
| 150 | 特定 URL に対するスクリーンショット保護 |
ChromeOS のアップデート
| 番号 | 内容 |
|---|---|
| 145 | 管理コンソールにおけるデバイスのロールバック保護バージョン |
| 146 | ローカルカメラフォルダポリシー |
| 147 | Class Tools アクティビティログ |
| 147 | 証明書プロビジョニングの移行 |
| 148 | 証明書プロビジョニングの移行 |
| 149 | 管理対象 ChromeOS デバイスの位置特定 |
| 149 | 接続のトラブルシューティング |
| 149 | アクセシビリティ設定の同期 |
| 150 | Class Tools での Gemini 機能 |
| 150 | キオスクセッションでの Chrome アプリのサポート終了 |
| 150 | 管理対象 Chromebook でのローカル PIN およびパスワード設定 |
| 150 | ローカル PIN またはパスワードユーザーの自動移行 |
| 150 | 非管理(手動)での Isolated Web Apps インストール |
| 150 | 再認証メカニズムの強化 |
| 150 | 次回利用可能な長期サポート候補版(LTC)リリースの適用 |
なお、現在稼働している LTS (Long Term Support) チャンネルについては、2026 年 10 月 6 日までは現在のバージョン (LTS-144) のままとなります。
長期サポート (LTS/LTC) チャンネルとは
ChromeOS の長期サポートは、主に企業や教育機関向けに、安定した動作環境を長期間提供することを目的としたリリースチャンネルです。通常の安定版 (Stable) が約 4 週間ごとにメジャーアップデートされるのに対し、長期サポートチャンネルは 6 ヶ月ごとにアップデートされます。
この長期サポートには、2 種類のチャンネルが存在します。
- LTS (Long-term Support / 長期サポート): 6 ヶ月周期で更新される、最も安定したバージョンです。多くの組織で本番環境として利用されます。
- LTC (Long-term Support Candidate / 長期サポート候補): 次期 LTS バージョンの候補となるチャンネルです。LTS として正式にリリースされる約 3 ヶ月前に先行して公開され、管理者は新バージョンでの動作検証などを行うことができます。
LTS チャンネルの 150 への移行は 2026 年 10 月初めが予定されています。企業や教育機関の管理者は、それまでの約 2 ヶ月半の間、この LTC バージョンを用いて環境の検証を行うことが推奨されます。
なお、ChromeOS 安定版もすでに ChromeOS 150 へとアップデートされています。詳しくは以下の記事をご覧ください。









