ChromeOS LTC 144、Skia や V8 の深刻な脆弱性を修正するマイナーアップデートを展開 (144.0.7559.246)

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ChromeOS LTC 144、Skia や V8 の深刻な脆弱性を修正するマイナーアップデートを展開 (144.0.7559.246)
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Google は 2026 年 3 月 16 日 (現地時間)、長期サポート候補 (Long-term Support Candidate: LTC) チャンネルを利用しているほとんどの ChromeOS デバイスに対し、新たなマイナーアップデートの展開を開始しました。

このアップデートは主にセキュリティ修正を含んでおり、バージョンは 144.0.7559.246 (プラットフォームバージョン: 16503.78.0) へと更新されます。

LTC チャンネルに設定しているデバイスは、この新しいバージョンにアップデートされます。ただし、管理者の設定によっては一部デバイスが対象外となる場合があります。

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セキュリティ修正の内容

今回のアップデートで修正された問題には、深刻度は「High」と評価されている次の 2 件が含まれています。

  • CVE-2026-3909: Skia における境界外書き込み (Out of bounds write)
  • CVE-2026-3910: V8 における不適切な実装 (Inappropriate implementation)

「境界外書き込み」や「不適切な実装」といった脆弱性は、悪用されるとプログラムの予期せぬ動作や、悪意のあるコードの実行につながる可能性があります。現時点では実際に悪用されたことは報告されていませんが、今回の修正により、システムのセキュリティがさらに強化されます。

ChromeOS の LTC と LTS とは

ChromeOS では、アップデートの頻度と安定性に応じて複数のチャンネルが提供されています。その中でも、特に企業や教育機関での利用を想定したものが LTC と LTS です。

  • LTS (Long-term Support): 安定性を最優先するチャンネルです。約 6 ヶ月ごとに機能のアップデートが行われ、その間はセキュリティ修正を中心としたマイナーアップデートが提供されます。
  • LTC (Long-term Support Candidate): LTS チャンネルでリリースされるバージョンの候補版です。LTS へのメジャーアップデートが行われる約 3 ヶ月前にリリースされ、システム管理者が事前に新しいバージョンでの動作検証やテストを行うことを目的としています。

現在、LTS チャンネルはバージョン 138 のままであり、2026 年 4 月 21 日までこのバージョンが維持される予定です。

そのため、今回の LTC 144 へのアップデートは、将来的に LTS がバージョン 144 へ更新されるための準備段階となります。LTC チャンネルを利用している環境では、次期バージョンへのスムーズな移行に備えて、管理下の Chromebook などでアップデートと動作確認を進めておくことをおすすめします。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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