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Chrome 149 でクリップボード API が刷新。貼り付けが高速化、メモリも削減

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Google は 2026 年 7 月 3 日(現地時間)、Chrome Developer Blog において、Web ページがクリップボードのデータを読み込む際の新しい仕様「Selective Format Read (選択的フォーマット読み取り)」を発表しました。

これにより、Chrome と Microsoft Edge のバージョン 149 以降ではすでにこの仕様が採用されており、Web アプリでの貼り付け処理が高速化するとともに、メモリの使用量も抑えられます。

この変更は Web Editing Working Group と Microsoft Edge のチームが主導するクリップボード API 仕様の改定に基づくもので、ユーザー側での設定変更などは必要ありません。

目次

従来のクリップボード読み込みが抱えていた課題

これまでの仕組みでは、Web ページ側で貼り付けの処理が始まると、貼り付け先のアプリが実際に必要とする形式かどうかにかかわらず、クリップボードに保存されているすべてのデータがまとめて読み込まれていました。

プレーンテキストしか使わないアプリであっても、HTML や画像データの安全性を確認するための処理まで行われていたため、クリップボードに含まれるデータが大きいほど貼り付けの反応が遅くなり、タブが消費するメモリ量も増えていました。

新方式「Selective Format Read」の仕組み

新しい仕組みでは、Web ページが貼り付け処理を始めた直後の段階では、クリップボードにどのような形式のデータが含まれているかという一覧だけが渡され、実際のデータはまだ取り出されません。

Web ページ側が「プレーンテキストが必要」、「画像が必要」といったように、実際に使う形式を指定して初めて、そのデータの取得と安全性の確認が行われる仕組みです。

Web サイト側であらためて対応作業をする必要はなく、これまでどおりのコピー & ペースト操作でこの効果が得られます。

読み込みタイミングの変更に伴う注意点

一方で、以前は貼り付け操作が始まった時点でクリップボードの内容がまるごと確保される仕組みでしたが、新しい仕組みでは、実際に必要な形式が指定されるまでデータの確保が行われません。

そのため、貼り付け操作の途中で別の内容を新たにコピーするなど、クリップボードの中身が入れ替わるような特殊な操作が挟まると、目的のデータを取得できなくなる場合があります。

通常のコピーと貼り付けをそのまま続けて行うときには、この違いが影響する場面はほとんどありません。

対応するブラウザと展開状況

Selective Format Read は、Chrome と Microsoft Edge のバージョン 149 からすでに有効になっており、対応する Web サイト側の作業は不要です。

Apple の Safari はすでに同様の仕組みを採用しており、Mozilla も Firefox で同じ方向性に合わせる意向を示しています。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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