Google Chrome のバージョン 145 (M145) 以降、YouTube や Twitch などの動画をミュート(消音)にして別のタブに切り替えると、動画の再生がバックグラウンドで一時停止される仕様に変更されました。
この変更はライブ配信と通常の動画のどちらにも適用されており、別タブで作業しながらバックグラウンドで動画を進行させておきたいユーザーにとって影響が出ていることが報告されています。
ただし、動画をミュートにしなければ問題はないため、音声を流した状態でのバックグラウンド再生に影響はありません。
Chrome 145 における仕様変更
Chromium IssueTracker の投稿では、この動作は Chrome 145 で意図的に導入されたことが説明されています。
これはブラウザのタブを切り替えた際に、ミュートされているメディアの再生を一時停止することで、バッテリー駆動時間の向上と CPU リソースの消費を削減する狙いがあるとしています。
しかし、広告のスキップや別作業への集中のためにあえて動画をミュートにしている一部のユーザーから、タブを戻すまで再生が完全に止まってしまう現在の仕様に対する不満が出ています。
なお、この変更は無料ユーザーだけでなく、YouTube Premium ユーザーや Twitch の Turbo プランユーザーからも報告されています。
バックグラウンドで再生を続けるための回避策
現時点では、この機能を完全にオフにする設定(トグルスイッチなど)は Chrome の標準機能としては用意されていません。しかし、いくつかの方法で以前の挙動に近い状態を維持し、バックグラウンドでの再生を続けることができます。
- タブを右クリックして「サイトをミュート」する
- 動画プレイヤー自身のミュート設定は解除した状態で、Chrome の上部にあるタブを右クリックし、「サイトをミュート」を選択します。この設定を行えば、タブを切り替えても動画はバックグラウンドで再生され続けます。
- 動画の音量を 1% に設定する
- 動画を完全にミュートするのではなく、動画プレイヤーの音量を 1% というごくわずかなレベルに下げることでも、バックグラウンドでの再生停止を防ぐことができます。
- 拡張機能を利用する
- 「Mute Tab」などのサードパーティ製拡張機能を利用して、キーボードショートカットなどでタブごとにミュートを管理する方法もあります。これを利用すれば、他のサイトへの影響を抑えつつ、以前のタブの挙動を再現することが可能です。
まとめ
Google は Chrome ブラウザのシステム効率を優先して仕様変更を行っていますが、動画をミュートにしてバックグラウンド再生を多用するユーザーにとっては少し不便な変更と言えます。
現状では上記のような回避策を利用する必要がありますが、今後のアップデートでユーザー側が機能のオン・オフを任意で選択できるような機能の導入に期待です。


