Googleが、将来のChromebookに向けてIntelの次世代プロセッサ 「Nova Lake (NVL)」 のサポートに向けた準備を進めていることが明らかになりました。
今回、Chromium Gerrit において、Nova Lake を指す「NVL」の記述と、新しいオーディオ・アーキテクチャへの対応を示すコードを確認しました。
追加されたのは Zephyr RTOS 向けの基礎コード
今回発見されたのは、Chromebook のリファレンスボードやベースボードに関するものではなく、あくまでも OS 側の基礎的なサポートコードです。

これには、Zephyr プロジェクトにおける Intel ADSP(オーディオ DSP)フレームワークに、次世代アーキテクチャである「ACE 4.0」を導入し、「NVL(Nova Lake)」および「NVL-S」プラットフォームをサポートする内容が含まれています。

ACE は、マイクの音声処理やノイズキャンセリング、低電力での音声待機などを司る重要なコンポーネントです。現行の ACE 3.0 からさらに進化し、ACE 4.0 では電力管理機能やストリーミング同期機能が大幅に強化される見込みです。
Intel 側の FPGA 環境でのテストが進行中
また、追加されたコミットのなかには、「NVL の FPGA (開発用擬似チップ) 環境において、スリープ状態 (D3) から復帰する際にメモリ (HPSRAM) の設定がリセットされてしまう問題」を修正したという内容も見つかりました。

これは Intel 側のテスト環境における修正ログが反映されたものと推測され、現時点で Chromebook のリファレンスボード(設計基盤)の開発が始まっているわけではありませんが、初期のハードウェアレベルでの動作検証やバグ修正が進められていることが確認されました。
実際の搭載モデルが登場するのはまだ先
Intel のロードマップによれば、Nova Lake は 2026 年後半から 2027 年以降に登場する予定のプラットフォームです。
現在、Chromebook では Meteor Lake 世代のモデルが発売されており、次なる Panther Lake 世代の準備が進んでいる段階です。今回 Nova Lake の記述が見つかったことは、Google がさらにその先のフラッグシップ Chromebook を見据えて、基盤の開発を開始したことを示唆しています。
このまま Chromebook への搭載に取り組まれることになれば、今年前半には新しいボードの開発が始まり、チップのリリース後となる 2027年以降に実際のデバイスが発表されることが期待されます。
まとめ
まだ実際のデバイス開発に着手されているわけではありませんが、Intel の次世代チップ「Nova Lake」を搭載する Chromebook が登場する可能性を示す開発が確認されました。
すでに開発の始まっている Panther Lake 世代が ChromeOS と Android の統合 OS となる「Aluminium OS」と関連付けられていることから、その先の Nova Lake 世代も同様に Aluminium OS を見据えたものになると考えられます。


