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Google、広告技術「Privacy Sandbox」を正式終了。関連 API を大幅廃止し、一部技術のみ継続へ

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Google、広告技術「Privacy Sandbox」を正式終了。関連 API を大幅廃止し、一部技術のみ継続へ
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Google は、2019 年に開始したプライバシー保護型広告技術「Privacy Sandbox」プロジェクトを正式に終了しました。

同プロジェクトはサードパーティ Cookie に代わる新しい広告仕組みを目指していましたが、採用率の低さや業界からのフィードバックを踏まえ、Chrome と Android における関連 API の大半を廃止し、一部の技術のみを継続するとしています。

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2025 年 11 月 9 日 更新: Google が Privacy Sandbox API を Chrome 150 で完全廃止する計画を明らかにしました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

目次

Privacy Sandbox 終了の背景

Privacy Sandbox は、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、効果的な広告配信を可能にする新しい技術標準を開発することを目的として 2019 年に発表されました。当初は、Chrome ブラウザにおけるサードパーティ Cookie の段階的廃止と連携して進められる計画でしたが、2024 年に「サードパーティ Cookie を段階的に廃止しない」方針へ転換しており、今回の発表はその延長線上にあります。

Google の Anthony Chavez 氏(VP, Privacy Sandbox)は公式ブログで次のように述べています。

「これまでのエコシステムからのフィードバックを踏まえ、低採用率や期待値の乖離を考慮した結果、複数の Privacy Sandbox 技術を段階的に廃止することを決定しました」

廃止される主な技術一覧

廃止対象は、広告効果測定や興味ベース広告、アプリ連携などに関わる主要 API 群です。以下がその一覧です。

  • Attribution Reporting API(Chrome / Android)
  • IP Protection
  • On-Device Personalization
  • Private Aggregation(Shared Storage を含む)
  • Protected Audience API(Chrome / Android)
  • Protected App Signals
  • Related Website Sets(requestStorageAccessFor / Related Website Partition を含む)
  • SelectURL
  • SDK Runtime
  • Topics(Chrome / Android)

これらは主に広告効果測定や興味ベース広告の仕組みに関するもので、いずれも「低採用率」が理由として挙げられています。

継続される技術:CHIPS・FedCM・Private State Tokens

一方で、Google は「Privacy Sandbox」から派生し、実際に採用が進んでいる以下の技術については引き続きサポートするとしています。

  • CHIPS (Cookies Having Independent Partitioned State): 同一のサードパーティ サービスによるクロスサイト トラッキングを防止する Cookie の分離技術。
  • FedCM (Federated Credential Management API):  Google や Facebook アカウントなどを利用したログイン時に、トラッキングを制限しつつ利便性を保つ仕組み。
  • Private State Tokens:  フラウド検出や不正アクセス対策を目的とした認証技術。

これらは他のブラウザベンダーからも一定の支持を得ており、Google は今後も継続的な改善と標準化に取り組むとしています。

「ブランドとしての Privacy Sandbox」も終了へ

Google は AdWeek の取材に対し、「今後は Privacy Sandbox というブランドを使用せず、Chrome・Android・ウェブ全体でプライバシー保護を強化していく」とコメントしています。

「私たちは引き続き、ユーザー保護を中心に据えたプラットフォーム技術の開発を進めますが、『Privacy Sandbox』という名称からは離れます」

この発表により、2019 年から進められてきた「Cookie 以後の広告基盤」構想は事実上幕を閉じることとなりました。

ユーザーへの影響と今後の展望

Privacy Sandbox の終了に伴い、Chrome ブラウザの設定項目にも影響が出る可能性があります。

特に、閲覧履歴から推定される大まかな広告トピックをサイトと共有するかどうかを決める「広告トピック」設定は、基盤となる Topics API が廃止されるため、今後変更または削除される可能性があります。同様に、「サイト提案広告」や「広告測定」といった設定も影響を受ける可能性があります。

Google は今後も「健全で持続可能なウェブエコシステムの維持」に向け、広告技術やプライバシー保護の両立を模索していくとしています。しかし、過去には、電子フロンティア財団 (EFF) などから Privacy Sandbox の実効性について疑問の声も上がっていました。

なお、これらの設定がいつ、どのように変更されるかは明らかにされておらず、Google は今後数か月をかけて段階的に反映していくと見られます。

出典: Google, Android Authority

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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