MediaTek MT8189 を搭載する新しい Chromebook タブレット「Padme」に関して、ディスプレイの仕様が新たに明らかになりました。
これまで開発段階の存在とチップセット、着脱式キーボードを採用するタブレットタイプであることが確認されていましたが、今回の情報により、12.1 インチの高解像度ディスプレイを搭載した大型のタブレットデバイスになる可能性が示唆されました。
12.1インチ QHD+ ディスプレイを採用か
Chromium Gerrit と Linux Kernel Mailing List の記述から、「Padme」では Tianma 製のディスプレイパネル「TL121BVMS07_00C」が採用されることが確認されました。

Chrome Unboxed の情報によれば、このパネルの主な仕様は以下のとおりです。
- サイズ: 12.1 インチ
- 解像度: 2,560×1,600 (QHD+)
- アスペクト比: 16:10
- 液晶: TFT LCD
- インターフェース: MIPI-DSI
つまり、この「Padme」は、日本でも人気のある Chromebook タブレット(Lenovo Chromebook Duet 11 Gen 9 や ASUS Chromebook CM30 Detachable など)と比べて画面サイズが大きくなる可能性が高いです。
一方で、2021 年に発売された Chromebook タブレットとして最大の 13.3 インチを搭載した「Lenovo Duet 5 Chromebook (日本では Duet 560 Chromebook)」よりも少しコンパクトになります。
なお、過去の Chromebook で高解像度の近いサイズ、かつ着脱式キーボードを搭載していたモデルは、12.3 インチの「HP Chromebook x2」がありました。
ただ、気になる点は「12.1 インチでアスペクト比 16:10」となっていることで、QHD+ を搭載するのであれば、一般的には 12.2 インチサイズ、もしくは 16:9 を採用する場合が多くなります。また HelenTech でもこの仕様を深堀りしたものの詳しい内容を確認することができず、今回の情報だけでは仕様が正しいかどうかはまだ分かりません。
参考までに、以下は類似する型番 (TIANMA TL121BVMS01) の仕様に関する情報です。

新世代ベースボード「Jedi」を採用
「Padme」は、MediaTek MT8189 をベースとする新しい Chromebook タブレット向けリファレンスボード「Jedi」から最初の量産モデルとして開発が進められています。
ARM ベースながらも高効率な処理性能が期待できる MT8189 と、高解像度の 12.1 インチパネルの組み合わせにより、エントリーモデルのなかでも生産性向上を意識したデバイスになる可能性があります。
ただし、以前 Geekbench に登場したベンチマークスコアでは、現行モデルに搭載されている MT8188 (Kompanio 838) から大きなスペックアップはなく、基本構成は据え置かれる可能性が示唆されていました。
まとめ
現時点で判明しているのはディスプレイ仕様のみで、まだ確定した情報ではないものの、製品設計の方向性が明確になりつつあります。
「Padme」がどのメーカーから登場するのか、スタイラス対応やキーボードドックなど周辺アクセサリの展開も含め、今後の動向が注目されます。
出典: Chrome Unboxed