Google は公式ブログで、最新スマートフォン 「Pixel 10」 シリーズに搭載されたグループ写真向けの新しいカメラ・編集機能を紹介しました。
これらの機能は AI を活用し、撮影者が写れなかったり、全員の表情がそろわなかったりといったグループ撮影の課題を自動で補正します。
特に、家族や友人との写真をよく撮るユーザーにとって、撮影の手間や仕上がりを大幅に改善する実用的な機能となっています。
AI を活用した 5 つのカメラ・編集機能
Pixel 10 シリーズでは、撮影から編集までグループ写真をより自然で高品質に仕上げるための 5 つの新機能が導入されています。AI モデル 「Gemini」 などを活用し、従来よりも少ない手順で完成度の高い写真を生成します。
オートベストテイク
「オートベストテイク」は、AI がグループ撮影を自動検知し、シャッターを切ると最大 150 フレームを解析して全員の表情が最も良い瞬間を選び出します。

全員が同時にベストな表情をしていない場合でも、AI が複数のフレームを合成し、自然で統一感のある一枚を生成します。これにより、笑顔や目線のズレを自動で修正できます。
一緒に写る
「一緒に写る」 は、同じ場所・タイミングで撮影された 2 枚の写真を AI が合成し、撮影者自身を写真に追加できる機能です。三脚がない環境でも、撮影者を含むグループ写真を自然に作成できます。

複数人やペットを追加することも可能で、旅行やイベントなど幅広い場面で利用できます。
カメラコーチ
「カメラコーチ」 は Gemini モデルを利用し、リアルタイムに撮影アドバイスを表示する機能です。
AI がフレーミングや構図、照明条件を分析し、最適なモードやアングルを提案します。これにより、誰でもバランスの取れた構図で撮影しやすくなります。

なお、記事執筆時点では「プレビュー版」となっており、Pixel カメラアプリの [カメラ設定] > [カメラコーチ] から機能の有効/無効を切り替えることができます。
手のひらタイマー
セルフタイマー撮影時に 「手のひらタイマー」 を使えば、シャッターボタンを押して走って戻る必要はありません。

カメラに向かって手のひらを上げるとタイマーが起動し、手を下ろすとカウントダウンが始まります。グループ写真やセルフィーを、より落ち着いて撮影できます。
この機能もカメラアプリの [カメラ設定] > [手のひらタイマー] から有効/無効を切り替えることができます。
Google フォトの「会話型編集」機能
「会話型編集」機能は、Google フォト アプリに追加された新しい編集機能です。
「後ろの木を消して」「空に虹を追加して」といった自然な指示を入力するだけで、AI が意図を理解して自動的に編集します。編集後の写真は Google フォトに保存され、再編集や共有も簡単に行えます。
ただし、この機能は現時点で米国在住・英語の Android ユーザーにのみ限られています。
まとめ
今回、Google が Pixel 10 シリーズで使える写真撮影・編集機能について改めて紹介しました。
「会話型編集」機能以外は日本のユーザーでも利用することができ、とくに「オートベストテイク」と「一緒に写る」はグループ写真を撮影するときに便利な機能です。
筆者も Pixel 10 Pro を使っていますが、その 2 つの機能はたまに使います。一方、「カメラコーチ」についても便利ではあるものの、AI でファインダーの内容を読み取ってからヒントが表示されるため、撮影までに少し時間がかかります。そのため、撮影までの時間に余裕があるとき向けです。
これらの機能はすべて Pixel カメラアプリで利用できるため、Pixel 10 シリーズをお使いの方はぜひ試してみてください。
なお、Google は直近で以下のような Pixel 10 シリーズの新機能などを紹介しています。
- Google、Pixel 10 Pro の新機能「超解像ズーム Pro」を紹介。AI が100倍ズームを実現
- Google、Pixel 10 シリーズで導入した通話とメッセージの9つの新機能を紹介
- Google、Pixel 10 シリーズの「マイボイス通訳」の使い方を紹介
- Google、Pixel 10 シリーズの新しい4つのパーソナライズ機能を紹介
- Google、Pixel 10 シリーズの9つの新機能を発表。Tensor G5 と AI で強化
出典: Google Blog


