Google は 2025 年 6 月 10 日 (米国時間)、デスクトップ向け Chrome ブラウザの安定版を Windows、Mac 向けにバージョン 137.0.7151.103/.104 へ、Linux 向けにバージョン 137.0.7151.103 へとアップデートしたことを発表しました。
このアップデートは今後数日から数週間かけて順次提供されます。このビルドにおける全変更点の一覧は、Log で確認できます。
今回のセキュリティ修正
今回のアップデートでは、合計 2 件のセキュリティ修正が行われました。いずれも外部の研究者によって報告された、深刻度が「高 (High)」の脆弱性です。詳細は以下の通りです。
- [420150619] 高 CVE-2025-5958: Media における解放済みメモリ使用 (Use after free) の脆弱性。2025 年 5 月 25 日に Ant Group Light-Year Security Lab の Huang Xilin 氏によって報告されました。
- [422313191] 高 CVE-2025-5959: V8 における型混乱 (Type Confusion) の脆弱性。2025 年 6 月 4 日に TyphoonPWN 2025 の一環として Seunghyun Lee 氏によって報告されました
なお、バグの詳細や関連リンクへのアクセスは、大多数のユーザーが修正版にアップデートされるまで制限される可能性があります。
Android 版 Chrome もアップデート
また、同日に Android 版 Chrome もバージョン 137 (137.0.7151.89) へとアップデートされ、Google Play ストアを通じて今後数日間で提供される予定です。
この Android 版のリリースには安定性とパフォーマンスの改善が含まれており、特に記載がない限り、デスクトップ版と同様のセキュリティ修正が含まれています。
まとめ
今回の Chrome のアップデートは、デスクトップ版および Android 版が対象となっており、深刻度の高い 2 件の脆弱性に対処するものです。
ユーザーの安全を確保するため、影響を受けるすべての Chrome ユーザーには速やかなアップデートが推奨されます。日頃からブラウザを最新の状態に保つことは、セキュリティリスクを軽減する上で非常に重要ですので、アップデートを確認し、適用するようにしましょう。
出典: Chrome Releases