Google は、 Android と Wear OS のデザインを刷新する Material 3 Expressive を発表しました。その発表の中で、Google は「Live Updates」の GIF アニメーションを公開しましたが、その中に未発表の2つの Pixel 機能が隠されていることが明らかになりました。
これらの機能は、常時表示ディスプレイ (AOD) での壁紙表示と、コンパクトな通知シェルフを備えた新しいロック画面レイアウトです。現時点では Android 16 やそれ以降のリリースで公式に発表されておらず、今回が初めての確認となります。
Pixel の常時表示ディスプレイ (AOD) が壁紙に対応か
GIF アニメーションの冒頭で、常時表示ディスプレイにロック画面の壁紙が表示されているのが確認できます。Pixel シリーズにおける AOD での壁紙表示は、2018年に Android 9 Pie のソースコードで初めて発見され、Pixel 3 でデビューしましたが、その後の Pixel では搭載されていませんでした。

iPhone や Galaxy など、競合のスマートフォンでは既に一般的な機能であり、Pixel ユーザーにとっては長らく待たれていた機能の一つです。これが実現すれば、機能面での見劣りが一つ解消されることになります。
これまでの Pixel の常時表示ディスプレイは黒背景が基本でしたが、今後常時表示でも自分の好きな壁紙を表示させたいユーザーにとっては、嬉しい変更点となりそうです。
新しいロック画面レイアウトとコンパクトな通知シェルフ
上記のスクリーンショットでも確認することができますが、GIF アニメーションでは、以前リークされた新しい Pixel のロック画面レイアウトとコンパクトな通知シェルフも確認できます。

まず、「スナップショット」ウィジェットの日付と天気の表示が、時計の右側に移動しています。以前の情報では、時計を中央に配置した場合、これらの表示は時計の下に移動するとされていましたが、今回の GIF ではその挙動は確認できませんでした。
コンパクトな通知シェルフは、ロック画面の通知を折りたたんで、よりすっきりとした見た目にするためのオプション設定になると予想されます。通知のプレビュー全体を表示する代わりに、アプリのアイコンのみが「スナップショット」ウィジェットの情報の下にある小さく半透明のチップに表示され、壁紙を遮らないようになっています。このチップをタップすると通知シェードが展開され、保留中のすべての通知が表示されます。
コンパクトな通知シェルフは、通知が多い場合にロック画面が煩雑になるのを防ぎ、必要な情報(通知の有無や種類)はアイコンで把握しつつ、タップ一つで詳細を確認できるため、利便性と見た目のスッキリ感を両立できる可能性があります。通知のプレビューが常に表示されるのではなく、アイコンのみになることで、プライバシー保護の観点や、情報過多によるストレス軽減にも繋がるかもしれません。
まとめ
これらの変更は、Android 16 の最初の安定版リリースには含まれておらず、おそらく、将来の Android 16 QPR リリースや Android 17 で導入される可能性があります。仮に Material 3 Expressive の導入と同時期であれば、今年後半に追加されるかもしれません。
Material 3 Expressive の発表で示唆された Pixel の新機能のうち、とくに新しいロック画面は見た目の改善と通知の扱いやすさ向上が期待できます。これらの機能が Pixel に搭載されれば、地味ですが、日々の使い勝手がさらに良くなると思われます。