ChromeOS 136 の管理者向けリリースノートが公開。クイック共有強化と CRD 自動承認セッションが追加

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Google は、ChromeOS デバイスの安定版リリースに先立ち、企業および教育機関の管理者向けに ChromeOS 136 のリリースノートを 2025 年 5 月 6 日付で公開しました。

このリリースノートには、現行バージョンでの変更点や今後のアップデートで実装される新機能、ポリシー変更に関する情報が含まれています。管理者の方は、内容を確認し、今後の展開に備えることが推奨されます。

なお、すでに Chrome 136 の管理者向けリリースノートは公開されています。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。

目次

ChromeOS 136 の変更点

今回の ChromeOS 136 では、主にファイル共有の利便性向上と、IT サポート業務の効率化に繋がる機能改善が実施されています。

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クイック共有の機能強化

ChromeOS 136 以降、Android デバイスや他の Chromebook とファイルを共有する「クイック共有 (Quick Share)」機能において、[全員に公開(全員が検出可能)] モードの持続時間が従来の最大 5 分から 10 分に延長されます。

ユーザーは、クイック設定から以下の操作を行えます。

  • デバイスの公開設定(自分のデバイスのみ、連絡先のみ、全員に公開、非表示)
  • [全員に公開(全員が検出可能)] モードへの切り替え
  • クイック共有機能自体のオン/オフ
  • クイック共有設定ページへのアクセス
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この機能は、管理者によって NearbyShareAllowed ポリシーを用いて制御することが可能です。

ChromeOS 136 のクイック共有インターフェース
ChromeOS 136 のクイック共有インターフェース

上記のスクリーンショットを見る限り、ChromeOS 135 以前ではクイック設定の「クイック共有」をタップすると直接設定アプリ内のページに移動していましたが、ChromeOS 136 以降はクイック設定上から変更ができるようです。

管理者主導の Chrome Remote Desktop (CRD) セッション

ChromeOS 136 より、IT チームが ChromeOS ユーザーを遠隔でサポートする際に活用できる、管理者主導の Chrome Remote Desktop (CRD) セッション機能が強化されました。これまでは、リモート CRD 接続を開始する際にエンドユーザーによる手動での承認操作が必要でした。

今回のアップデートにより、エンドユーザーが 30 秒以内に接続を拒否しない限り、CRD 接続が自動的に承認されるようになります。この自動承認は、管理対象ネットワークへの接続や直近 5 分以内のエンドユーザーアクティビティの有無など、ユーザーのプライバシーに配慮した条件下で実行されます。

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この変更により、エンドユーザーの追加操作が不要となるため、リモートサポートのワークフローが大幅に簡素化され、素早いサポート対応が期待できます。

ChromeOS 136 の Chrome Remote Desktop 自動承認に関する通知
ChromeOS 136 の Chrome Remote Desktop 自動承認に関する通知

今後 の ChromeOS の変更予定

今後の ChromeOS バージョンでは、トラブルシューティングの効率化や、アクセシビリティ機能に関する管理ポリシーの追加が予定されています。

トラブルシューティングのためのイベントベースのデバイスログ収集 (管理コンソール) (M137〜)

デバイスのクラッシュや OS アップデートの失敗といった問題が発生した際に、そのトラブルシューティングを支援するため、ChromeOS は関連するデバイスログを自動的に収集し、管理コンソールへアップロードする機能が強化されます。この機能は、以下の特定設定が有効な場合に動作します。

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  • デバイスシステムログのアップロードを有効にする
  • デバイスの OS 情報を報告する -> OS アップデートステータス
  • デバイスのテレメトリーを報告する -> クラッシュ情報

ChromeOS 137 以降、問題発生時には IT 管理者向けに、管理コンソールのデバイス詳細ページ上で、アップロードされたログへの直接リンクが付いた通知が表示されるようになります。また、デバイスイベントの履歴も確認可能になる予定です。ログのアップロードは 1 日に最大 2 回で、各ファイルのサイズは概ね 400KB から 1MB 程度です。

ChromeOS の顔コントロールポリシー (M137〜)

ChromeOS 137 では、顔のジェスチャーや頭の動きで Chromebook を操作できるアクセシビリティ機能「顔コントロール」に関して、管理者が組織レベルでその利用可否をより詳細に制御するための新しいポリシーが導入される予定です。

まとめ

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今回の ChromeOS 136 リリースノートでは、ファイル共有の利便性向上やリモートサポートの効率化といった、管理者およびユーザー双方にとって有益なアップデートが提供される予定です。

また、今後のバージョンで予定されているログ収集機能の強化やフェイスコントロールポリシーの追加は、デバイス管理とセキュリティ、アクセシビリティの向上にさらに貢献することが期待されます。

なお、ChromeOS 135 のリリースノートで紹介されていた「Chromebook Plus 向け ChromeOS フリーフォーム壁紙」の導入は含まれておらず、反映されるかはまだ不明です。

本記事で解説した内容の詳細は、Google が公開している ChromeOS 136 の公式リリースノート(英語) をご参照ください。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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