Google Home アプリを使えば、スマートホームデバイスの操作を自動化し、日々の生活をより便利にすることができます。 Nest Cam や Google TV Streamer、スマート照明、スマートロックなど、様々なデバイスを連携させ、特定の条件や時間に基づいて自動で動作させることが可能です。
Google Home アプリの [自動化] タブから [作成] を選択し、開始条件とアクション(実行内容)を設定するだけで、誰でも簡単に自動化ルーティンを作成できます。しかし、「何を自動化すれば便利になるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
今回、Google 公式ブログにて、Google Home や Nest の開発チームに所属する Google 社員 6 名が実際に活用している、お気に入りの自動化ルーティンを紹介しています。ここでスマートホーム活用のヒントが見つかるかもしれません。
ゲストを温かく出迎える
Mike Sparandara 氏が紹介するルーティンは、ゲストを迎える際の自動化です。日没から日の出の間に Nest Doorbell が人を検知すると、パティオ、玄関、通路のライトが 100% の明るさで点灯するように設定されています。
これにより、暗い通路での転倒を防ぐ安全対策になるだけでなく、「家族やゲストに対して、さりげない歓迎の雰囲気を演出できる」と Mike 氏は語ります。

仕事を終えてジムへ行く
Kathryn Mckinley 氏は、月曜日の午後 6 時になると、ホームオフィスの Nest スピーカーからワークアウトの時間であることを知らせるリマインダーが流れるように設定しています。
さらに、この自動化はホームオフィスの照明をオフにし、ホームジムの照明と扇風機をオンにします。「照明による物理的なシーンの変化が、予定通りに事を進めるのに役立っている」とのことで、特定の時間に特定のアクションを自動化することで、生活のリズムを作るための良い例です。
庭の水やりリマインダー
Christina Kong 氏が紹介するのは、植物の水やりを自動化するルーティンです。「スマートプラグを使って、日没時にスプリンクラーが作動するように設定した」と彼女は説明します。
これにより、「植物を最高の状態に保つことができる」そうです。日々のタスクをスマートホームデバイスで自動化する、実用的なアイデアです。
夜間の戸締まりを確実に
Jim Li 氏は、「月に一度くらい、子供たちが裏口の鍵をかけ忘れているのを発見することがあった」ことから、この問題を解決するために、彼は夜 11 時にすべてのドアと窓の施錠状態を確認する自動化を作成しました。
もし鍵が開いていたり、窓が開いていたりすると、彼の Pixel スマートフォンに通知が届きます。「これで施錠し忘れるメッセージを見逃すことはない」と、防犯対策の強化に役立てているとしています。
子どもの安全を見守る
Gayathri Subramanian 氏の子どもたちは、彼女より先に帰宅することがあります。彼女は、子どもたちが一人でいる特定の時間帯に、自宅のカメラが見慣れない顔を認識した場合に通知を受け取りたいと考えました。しかし、それ以外の時間帯には通知は不要です。
そこで、特定の時間帯に Nest Cam (私道用またはドアベル) が見慣れない顔を検出した場合にのみ通知が届き、それ以外の時間は通知がミュートされる自動化を設定しました。これにより、必要な時だけ子どもの安全を確認できます。
テレビの「一気見」を防いで就寝を促す
James Wood 氏は夜更かし防止のための自動化を設定しています。夜 11 時 55 分になると、リビングルームのすべての照明とテレビが自動的にオフになります。「これにより、テレビの一気見をやめて、強制的に寝るように促される」と述べています。健康的な生活習慣をサポートするユニークな活用法です。
Google Home 自動化の可能性
今回紹介した 6 つの例は、Google Home で実現できる自動化のほんの一部です。 Google Home アプリを使えば、トリガー (開始条件) として、特定の時間、日の出/日の入り、スマートデバイスの状態変化 (センサー検知、ドアの開閉など)、音声コマンドなどを設定できます。
アクション (実行内容) としては、スマートデバイスのオン/オフ、明るさや色の変更、温度設定、メディアの再生/停止、通知の送信など、様々な操作を組み合わせることが可能です。
筆者の場合
筆者も Google Home の自動化機能にいくつかの設定をしており、特に便利なのは Google Home の外出モードを使い、スマートフォンの位置情報を連動させて自宅からある程度離れた場合に、リビングと仕事部屋の照明をオフ、玄関の照明はオン、ルンバを走らせる…といったものです。
これは家族(ファミリーグループ)も含めることができるため、このほかの設定も、家に誰もいなくなったとき、誰かが家にいるときなど分けて設定しています。
まとめ
Google 社員たちが実践するように、Google Home の自動化機能を活用すれば、日々のルーティンを効率化し、より快適で安全な生活を送ることができます。今回紹介した Google 社員たちの工夫は、Google Home の自動化機能をもっと便利に使うための、身近なアイデアとして参考になりそうです。