Android 版 Google カレンダー アプリに新しいアップデートが展開され、複数の Google アカウントを使用している場合、予定作成時のアカウント切り替えが少し簡単になりました。
これまでの課題と今回のアップデート
Android デバイスで複数の Google アカウントを使用していると、Google カレンダー アプリはそれぞれのアカウントに紐づく複数のカレンダーを管理する必要があります。
これまでのアプリでは、予定の作成時に、すべてのアカウントのカレンダーが 1 つのドロップダウンリストにまとめて表示されていました。これは機能していましたが、カレンダーの数が多いユーザーにとってはリストが長くなり、目的のカレンダーを見つけにくいという課題がありました。
今回、Google カレンダー アプリのバージョン 2025.16.0 (v2025-16.0) で展開されているアップデートでは、このユーザーインターフェース (UI) が変更され、プロセスが少し改善されました。
Android Police によると、このアップデートではアカウント選択とカレンダー選択のメニューが分離されました。予定を作成する際には、まず予定を追加したい Google アカウントをドロップダウンメニューから選択し、次にそのアカウント内のカレンダーを横スクロールリストから選択する、という 2 段階のステップになります。


新しい UI について
この新しい UI が導入されることで、複数の Google アカウントを使用している Android デバイスでは、アカウントとカレンダーを選択しやすくなり、どのカレンダーに予定を追加しようとしているかが分かりやすくなりました。
なお、カレンダーのリストは横スクロール形式で表示されるため、複数のカレンダー利用しているユーザーにとっては、目的のカレンダーにたどり着くまでにスクロールが必要となる可能性があります。この点の使い勝手については好みが分かれるかもしれませんが、今後のさらなる改善に期待したいところです。
この UI 変更は、複数の Google アカウントを仕事用とプライベート用などで使い分けるユーザーが増えている現状に対応したものと考えられますが、どちらかと言えば個人ユーザーが複数のアカウントを使い分けるような使い方に向いています(ビジネスで使うのであれば仕事用プロファイルになるはずなので)。
実際に今回のアップデートで触ってみると、2 ステップ必要になりましたが、ドロップダウンメニュー上でアカウントとカレンダーが大量に表示されてしまうよりは、確実に操作ができるため悪くない変更だと思います。
まとめ
この変更は、Android 版 Google カレンダー アプリで広く利用可能になっており、スクリーンショットを掲載したように筆者の Google アカウントや Google Workspace アカウントでの変更を確認しています。ただし、iOS 版の Google カレンダー アプリではまだ以前の UI が使用されています。
出典: Android Police