MediaTek の高性能チップセット「Kompanio Ultra」を搭載した開発中の Chromebook 「Navi」(ベースボード名: Rauru)について、新たに指紋センサーが搭載される可能性が高いことが、Chromium Gerrit の開発コードから明らかになりました。
これにより、「Navi」は高性能な ARM プロセッサー、OLED ディスプレイに加え、指紋認証まで備えることになり、Chromebook Plus のなかでも非常にプレミアムなモデルになる可能性があります。
開発コードから示される指紋センサーの搭載
今回、Chrome Unboxed が Chromium Gerrit 上のコミットから、「Navi」および「Rauru」ボードに対して、Elan 製の指紋認証コントローラーのサポートを追加するための設定が含まれていたことを伝えました。

また、コミット上では「MediaTek MT8196」と示していることから、今月初めに正式発表された Kompanio Ultra 910 プロセッサー搭載のデバイスに限定されている可能性があります。
少なくとも、今回のコミットは「Navi」に指紋認証センサーが搭載されることを強く示唆するものです。指紋認証センサーがあれば、パスワードを入力する手間なく、スリープから復帰したりアカウントの操作をすることもできます。
Chromebook 「Navi」 のおさらい
これまでの情報から、Chromebook「Navi」は以下のような特徴を持つと予想されています。
- プロセッサー: MediaTek Kompanio Ultra (MT8196 / Kompanio Ultra 910)
- 製造メーカー: Lenovo である可能性が高い
- ディスプレイ: OLED ディスプレイ搭載が有力視
ただし、ディスプレイのサイズと解像度については、情報が錯綜しています。今回の Chrome Unboxed の記事でも「16 インチ 16:10 4K OLED」と言及されていますが、以前筆者がお伝えした通り、開発コード内の DPI 情報などからは、より現実的な線として「14 インチ FHD+ (1920×1200 等、アスペクト比 16:10) OLED」である可能性の方が高いと考えられます。
現時点ではどちらが正しいか断定できないため、ディスプレイの正確な仕様については、引き続き注意が必要です。
まとめ
現時点では、Chromebook「Navi」の詳細な仕様や発表・発売時期については不明ですが、今年の春から初夏にかけて、一昨年の秋から継続している ChromeOS / Chromebook の専用の発表イベントなどで何らかの発表が行われることが予想されます。
いずれにしても、新しい Chromebook 「Navi」は高性能な Chromebook Plus デバイスになることが期待されるため、リリースが楽しみです。
出典: Chrome Unboxed