Google Pixel Fold や Pixel 9 Pro Fold などの折りたたみ式スマートフォンでは、ケースやアクセサリーに使われている磁石が原因で、デバイスの開閉状態を正しく検知できなくなる問題があります。
Google はこの問題に対処するため、「ロバスト開閉検出」と呼ばれる機能を準備していることが伝えられていましたが、同設定が Android 16 Beta 4 で Pixel Fold および Pixel 9 Pro Fold で利用可能になりました。
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「ロバスト開閉検出」機能とは?
「ロバスト開閉検出」は、折りたたみ式スマートフォンで MagSafe など磁石を備えたケースやアクセサリーを使用中、磁石がヒンジセンサーなどに干渉することで、デバイスの開閉状態を正しく認識できなくなる問題を解消または軽減する機能です。
今年 2 月、Google が「ロバスト開閉検出」と呼ばれる新機能の開発に取り組んでいることが報告されていましたが、その時点ではまだ利用することはできませんでした。しかし、Android 16 Beta 4 のリリースにより、Pixel Fold と Pixel 9 Pro Fold の [設定] > [ディスプレイとタップ] のページから「ロバスト開閉検出」を利用できるようになっています。
筆者も実際に Pixel 9 Pro Fold でその設定を確認しています。スクリーンショットは以下です。

機能の説明では、「Google Pixel Fold が開いているか、閉じているかをより正確に検出することができる」とされ、「バッテリー使用量が増える」とも書かれています。
なぜこの機能が必要かと言えば、折りたたみ式スマートフォンでマグネット付き(MagSafe)ケースやアクセサリーを使用している場合、ヒンジセンサーなどに干渉してしまうことで、デバイスの開閉状態を正しく認識できなくなることがあります。
そのため、デバイスを閉じても内側のディスプレイがオフにならなかったり、逆に開いても内側ディスプレイが点灯しないといった意図しない動作を引き起こす原因となっていました。
このような問題を解消、軽減するために、今回より正確にヒンジの状態を把握できる「ロバスト開閉検出」が導入されています。
まだ機能していない可能性も
ただし、Android 16 Beta 4 では設定自体は表示されるようになったものの、この機能が実際に動作しているかは定かではありません。
筆者も Pixel 9 Pro Fold で色々と試してみましたが、もともと、筆者の使うアクセサリー類ではヒンジの誤検知の問題は起きていなかったことなどもあり、本当に機能しているかどうかはわかりませんでした。
確実に機能しているかはわからないものの、オンにしておくことで影響を抑えられることは期待できます。
まとめ
Android 16 Beta 4 では、Pixel Fold / Pixel 9 Pro Fold ユーザーがマグネットケース等を使用した際に発生しやすかったヒンジの開閉検知問題を改善するための「ロバスト開閉検出」設定が導入されました。
利便性が向上する可能性がある一方、バッテリー消費が若干増えるというトレードオフもあります。ただし、現時点ではまだ完全に機能するかは不明のため、Android 16 安定版など今後のアップデートで明らかになることに期待です。
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出典 : Android Authority