Google は Android Auto アプリの将来的な機能として、スマートグラスとの連携機能が追加される可能性が浮上しました。これは最新バージョンのアプリ内から、ナビゲーション開始時にスマートグラスが起動することを示すコードが発見されました。
この情報は Android Authority が報じたもので、Android Auto 14.2 の APK 分析の結果に基づいています。これによると、「Glasses」という設定項目が追加されており、「Start navigation to launch Glasses(ナビゲーションを開始するとグラスが起動します)」という文字列が発見されたとのことです。
また、ヒンディー語のリソースには「スマートグラスでナビゲーションを見るのは、ナビゲーションを開始してください」という記述も含まれており、ナビ画面をスマートグラス上に表示する機能が計画されていると考えられます。
メリットと気になる点
スマートグラスとの連携が実現すれば、運転中に前方から視線を大きく外すことなくナビゲーション情報を確認できるため、視線移動を最小限に抑えられる可能性があります。これは安全運転に寄与すると期待される一方で、常に情報が視界に入ること自体が、かえって運転への集中を妨げないか、その安全性への影響は現時点ではわかりません。
従来のカーナビ画面へ視線を落とす動作と比較して、頭や目の動きが具体的にどの程度削減され、それが安全性にどう繋がるのかは、実際の表示方法や表示される情報量次第となります。
車載 HUD (ヘッドアップディスプレイ)のように、進行方向の視界に近い位置に必要な情報が投影されるような使い方が理想的かもしれませんが、それがシンプルな矢印なのか、ある程度の地図情報なのか、表示の明るさや透明度など、具体的な表示形式はまだ不明です。
単体で利用できるか?
また、車載のカーナビやディスプレイオーディオがなくてもスマートグラスだけで動作するのかどうかも気になるところです。これがスマートグラスだけで利用できれば、Android Auto に対応していない車載システムを使っていたとしても代用できるようになるかもしれません。
現時点ではどのスマートグラスがこの機能をサポートするのか、いつリリースされるかについては不明ですが、今後のアップデートに期待したいですね。
出典 : Android Authority, 9to5Google