Samsungは、韓国の公式コミュニティを通じて、最新の Galaxy S25 シリーズ以外の古い Galaxy デバイスにも展開され始めている One UI 7.0 安定版で導入予定の Galaxy カメラアプリおよびギャラリーアプリの改善と新機能について明らかにしました。
これにより、One UI 7.0 ソフトウェアアップデートを通じて既存の Galaxy デバイスにも提供されます。ただし、Log 撮影や仮想絞り機能など一部の機能については、デバイスの性能上の制約から対応機種が限定されます。
以下に、One UI 7.0 で提供される予定の Galaxy カメラアプリとギャラリーアプリの主な新機能と改善点、そしてそれぞれの対応モデルをまとめます。
One UI 7 カメラの新機能・改善点
One UI 7の Galaxy カメラアプリには、以下の新機能や改善が予定されています。
新しいレイアウト
カメラアプリのユーザーインターフェースが刷新され、より直感的な操作が可能になります。
- 撮影に必要な操作(モード選択など)は画面下部に集約。
- 変更された設定値(解像度、比率など)は画面上部で確認可能。
- 「その他」モードは、画面下部にポップアップ表示される形式に変更され、モード切り替えがより迅速に。
- クイックコントロールに「露出設定」が追加。モードごとに露出値を設定し、カメラを終了するまで維持できます。
- 構図の安定化を助ける「グリッド線」と「水準器」は、個別または同時に利用可能。
- 対応モデル: Galaxy S22/S23/S24 シリーズ, Galaxy S23 FE/S24 FE, Galaxy Z Fold 4/5/6/6 SE, Galaxy Z Flip 4/5/6, Galaxy Tab S8/S9/S10 シリーズ
フィルター
- AIがユーザーの撮影スタイルを分析し、カスタムフィルターを自動生成。
- アナログ感のあるフィルム調フィルターも提供。5つの基本要素(色温度、露出など)の微調整も可能。
- 対応モデル: Galaxy S22/S23/S24 シリーズ, Galaxy S23 FE/S24 FE, Galaxy Z Fold 4/5/6/6 SE, Galaxy Z Flip 4/5/6
Log (Log動画)
- 背面カメラでの Log 形式動画撮影に対応。広い色域、露出、コントラスト情報を保持し、ポストプロダクションでの自由な色編集(カラーグレーディング)が可能に。
- 対応モデル: Galaxy S24 シリーズ
Log撮影補助 (露出モニター)
- プロ動画モードでのLog撮影時、露出の確認を容易にするゼブラパターンやフォルスカラー表示に対応。
- 対応モデル: Galaxy S24 シリーズ
モーションフォト
- シャッター前後1.5秒の動画を記録。VDIS(動画手ブレ補正)により、より安定した映像に。
- 対応モデル (VDIS強化): Galaxy S24 シリーズ, Galaxy Z Fold 6/6 SE, Galaxy Z Flip 6
- AIが最大5人の顔を認識し、最適な表情の「ベストフェイス」に後から変更可能(各人物3候補)。
- 対応モデル (ベストフェイス): Galaxy S23/S24 シリーズ, Galaxy S24 FE, Galaxy Z Fold 5/6/6 SE, Galaxy Z Flip 5/6, Galaxy Tab S9/S10 シリーズ
スローモーション
- 従来の広角レンズに加え、超広角(UW)・望遠レンズでもスローモーション撮影が可能に。
- 対応モデル: Galaxy S24 シリーズ, Galaxy Z Fold6/6 SE, Galaxy Z Flip 6
Expert RAW
- 日中の明るい環境でも長時間露光撮影をしやすくするため、Digital NDフィルター に強度2種 (ND2048, ND4096) を追加。
- 対応モデル: Galaxy S23/S24 シリーズ, Galaxy Z Fold 5/6/6 SE, Galaxy Z Flip 6
- ※ One UI 7.0アップデート後、別途 Expert RAW アプリのアップデートが必要。コミュニティ投稿によると、検討された「仮想絞り」機能は性能上の理由で見送られました。
One UI 7 ギャラリーの新機能・改善点
ギャラリーアプリもAIを中心に機能が強化されます。
音声消しゴム (Audio Eraser)
- 動画編集時、動画内の音声をAIが種類別(音声/音楽/風/群衆/自然/ノイズの最大6種)に分離し、不要な音(例:風の音、周囲の騒音)だけを選択して除去可能。ギャラリーの編集画面内「オーディオ」メニューから利用。
- 対応モデル: Galaxy S24 シリーズ, Galaxy S24 FE, Galaxy Z Fold6/6 SE, Galaxy Z Flip 6, Galaxy Tab S10 シリーズ
自動カット (Auto Trim)
- ギャラリーの「Studioへ移動」機能内で利用可能。動画クリップのハイライト部分だけをAIが自動で抽出し、簡単にトリミング(カット編集)できる機能。
- 対応モデル: Galaxy S24 シリーズ, Galaxy Z Fold6/6 SE, Galaxy Z Flip 6, Galaxy Tab S10 シリーズ
高度な生成AI編集
- 生成編集: オブジェクト(被写体)を選択して移動・削除する際、影も一緒に処理し、背景との馴染みを改善。
- スケッチ変換: 一枚の写真内で複数の対象に異なるスケッチ効果を適用できるマルチマスクに対応。
- ポートレートスタジオ: AIによる顔の特徴の維持能力を改善し、各スタイルでの表現力を向上。
- 対応モデル (上記3機能): Galaxy S22/S23/S24 シリーズ, Galaxy S23 FE/S24 FE, Galaxy Z Fold 4/5/6/6 SE, Galaxy Z Flip 4/5/6, Galaxy Tab S8/S9/S10 シリーズ
Overlay翻訳 (画像内テキスト翻訳)
- Galaxy AIの消しゴム技術を応用し、画像内のテキストを翻訳する際に、元の文字色や背景の質感を維持することで、より自然な翻訳結果を提供。
- 対応モデル: Galaxy S22/S23/S24 シリーズ, Galaxy S23 FE/S24 FE, Galaxy Z Fold4/5/6/6 SE, Galaxy Z Flip4/5/6, Galaxy Tab S8/S9/S10 シリーズ
RAW画像編集
- ギャラリー内でRAW(DNG形式)画像を編集する機能が強化。元のディテールを保持したまま、色や明るさを詳細に調整可能。
- 編集メニューが従来の2種から8種に拡充(6種追加)。
- ヒストグラム表示が追加され、明るさの分布を確認しながら編集可能に。
- RAW編集後、そのまま通常のフォトエディターで追加編集も可能。
- 対応モデル: Galaxy S22/S23/S24 シリーズ, Galaxy Z Fold 4/5/6, Galaxy Z Flip 6
提供時期
これらの機能はOne UI 7.0アップデートの一部として、今後順次提供される予定です。ただし、ソフトウェアアップデートの配信スケジュールはモデルや国・地域によって異なります。
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出典 : Samsung 韓国公式コミュニティ