MediaTek は Chromebook Plus デバイス向けのプレミアムチップセット MediaTek Kompanio Ultra 910 (MT8196) を正式に発表しました。この新チップを搭載する Chromebook は昨年から追っており、いよいよ搭載モデルの登場が期待できます。
Kompanio Ultra 910 の仕様
MediaTek によれば、新しい Kompanio Ultra チップは 3nm プロセスで構築されており、1 つの Arm Cortex-X925 コア、3 つの Arm Cortex-X4 コア、4 つの Arm Corex A720 コアの 8 コアを採用したオールビッグコアアーキテクチャで構築されています。
最大 3.62GHz で動作し、Intel Core 5 Ultra と比較してパフォーマンスがシングルコアが最大 18% 向上、マルチコアが 40% も向上し、消費電力は半分になるとしています。これにより、バッテリー駆動時間は 60Wh バッテリーで最大20時間可能としています。

さらに、Kompanio Ultra は Google Gemini との連携も考慮されており、第 8 世代 NPU によって 50 TOPS の AI 処理性能を実現。オンデバイスでも効率よく AI 処理が行えるとしています。
そのほか、LPDDR5X-8533 RAM、11 コア GPU、レイトレーシングサポート、Android ゲームの 60fps 対応、4K 外部ディスプレイ出力、Wi-Fi 7 や Bluetooth 6.0 への対応など、これまでの MediaTek チップとは一線を画す仕様となっています。ただし、現時点では ChromeOS がレイトレーシングや Bluetooth 6.0 を正式にサポートしていないため、今後の対応が待たれます。
今後の搭載デバイスについて
なお、MediaTek は Kompanio Ultra チップを搭載した Chromebook Plus を今後数ヶ月で発売する予定であることも伝えました。
これまで Arm 系 Chromebook は省電力重視で、Intel もバッテリー駆動時間を犠牲にしている傾向がありましたが、Kompanio Ultra の登場で高性能と長時間バッテリーの両立が期待できそうです。