MT8196 を搭載する Chromebook 「Navi」が16インチ 4K ディスプレイをテスト

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.
Google Lenovo ThinkPad C13 Yoga Chromebook の天板の Chrome のロゴの写真

近々発表が期待される、MediaTek の MT8196 チップを搭載する Chromebook 「Navi」の新情報として、16インチの 4K ディスプレイでテストしている可能性が報告されました。

この Chromebook 「Navi」は昨年から開発が始まっており、MediaTek の未発表のハイエンドチップ MT8196 を搭載することが確認されています。スマートフォン向けのフラッグシップチップ Dimensity 9400 と同じコア構成を採用し、これまでに発見されたベンチマークから、インテル第12世代・第13世代の Core i7 チップに匹敵するパフォーマンスになる可能性があります。

なお、これまでの開発状況などから Chromebook 「Navi」は Lenovo の Chromebook Plus デバイスになる可能性が高いと言われています。

今回、Chrome Unboxed が発見した開発中のコードから、Chromebook 「Navi」が BOE NE160QAM-N61 というディスプレイでテストをしていることが示唆されました。

BOEは、中国のディスプレイ製造会社であり、この型番で検索すると、タッチ非対応、60Hz、16インチ、3,840×2,400 (4K) 解像度、800 nits という仕様であることが確認できます。以前の情報でクラムシェルタイプになることだけはわかっていたため、タッチ非対応という点は不思議ではありません。

しかし、同じ開発中のコード内を確認するとタッチスクリーンを備えていることになっており、Goodix の「gt7986u」または「gt7375p」を使用することが示唆されています。この矛盾点は、開発中のデバイスで様々なディスプレイに関するテストがおこなわれているためだと考えられます。

そのため、Navi は16インチ 4K ディスプレイが搭載される可能性が出てきましたが、現時点ではこの変更はレビューされておらず、あくまでディスプレイを使用できるようにするための変更にしか過ぎないため、最終製品に反映されるかは不明です。

ちなみに、変更前のコードを確認したところ、パネルには Samsung ATNA33XC20 が設定されていたようでした。このパネルは13.3インチ、1,920×1,080 AMOLED で、Lenovo Duet 5 Chromebook に使用されているパネルと同じものです。

しかし、Navi は今年1月にクラムシェルタイプに変更されており、タッチ対応である必要がなくなり、今回のような別のパネルのテストを行っている可能性があります。とは言え、13.3インチから16インチにいきなり変更したというのも違和感があるため、今回の情報は確定ではないと考えられます。

近々発表されると思われますが、まだどうなるかはわからないため、今後の情報に期待です。

この記事をシェア

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

目次