Google はサポートされる Chromebook などの ChromeOS デバイスに向けて、Stable (安定版)チャンネルの ChromeOS 133 に1回目のマイナーアップデートを展開しました。このアップデートにより、Chromebook などは ChromeOS のバージョンが 133.0.6943.132 から 133.0.6943.146 へと更新されます。
記事執筆時点では、Chrome Releases でアップデートの告知はあるものの、その内容については記載されていません。しかし、ファームウェアバージョンの繰り上がりも大きいわけではないため、定例のバグ修正とセキュリティ修正を含むアップデートだと思われます。
なお、IssueTracker などを確認してみたところ。今回の ChromeOS 133 では、次のような問題が発生している可能性があります。
- 管理対象アプリが、一度 Google Play ストアアプリを開かないと自動でダウンロード/インストールされない
- ChromeOS 132 以降にアップグレードまたは Powerwash すると、Google Play は管理対象アプリを自動的にダウンロードして、インストールが実施されるはずだが、ユーザーが Play ストアを一度開かないと、アプリがインストールされない (400317125)
- ChromeOS 133.0.6943.146 では Pixel で撮影された特定の mp4 ビデオを再生できない
- 通常、mp4 ならギャラリーアプリで再生できるはずだが、ギャラリーアプリに小さな黒い四角形が表示され、動画が再生されない。
- Google ドライブ経由(ドライブの動画プレーヤー)であれば再生できる (400707644)
- ChromeOS 133.0.6943.132 以降、PWA のタブストリップフラグが消えた
- これについては実験的な機能のため仕方ない。フラグは安定版の Chrome v134.0.6998.35 以降で復活予定(399383350)
管理対象デバイスでアプリが自動インストールされない問題については、私のデバイスでも遭遇しています。それ以外の2つについては、特に影響を受けていない(1つはフラグ)ため、限定的なものである可能性があります。
次回、ChromeOS 134 へのメジャーアップデートは2025年3月18日が予定されており、かなり予定が詰まったアップデートとなっています。おそらく、来週12日前後で2回目のマイナーアップデートが展開され、その次にもう一度マイナーアップデートが差し込まれるか、もしくはそのまま 134 へのメジャーアップデートが展開される可能性があります。