今年4月に Dynabook から国内教育機関(GIGAスクール構想 第二期)向けとなる、着脱式キーボードを備えた 2-in-1 タブレットタイプの｢Dynabook Chormebook C70｣のリリースが予告されていました。本日、Dynabook Chromebook C70 が正式発表となり、詳細な仕様や特長とともに2024年12月上旬に発売することが明らかになりました。
Dynabook Chromebook C70 は、GIGAスクール構想第二期向けのデバイスとして文教向けモデルとなりますが、｢子どもにとっての丈夫さと使いやすさを追求した 2-in-1 デタッチャブル｣というコンセプトを謳っています。そのため、デバイスのサイズ感や重さ、駆動時間、使い勝手、堅牢性といったポイントをGIGAスクール構想第一期から改良しており、独自にデバイスの開発を進めています。
例えば、本体のフレーム部分には｢熱可塑性ポリウレタン｣を採用し、滑りにくくすることで落下のリスクを減らしつつ、落としても衝撃を吸収・分散できるようになっています。これは5月に開催された教育総合展(EDIX)でデモされていたように、机を20度に傾けても滑り落ちないため、班で机を持って移動したり向きを変えたりするときにも安心です。
また、キーキャップが外れにくいようにアンカー構造を採用し、ペンなどが接触しないように端子類はすべて左側に配置されています。本体そのものは米国軍調達規格の MIL-STD 810H に準拠した動作確認テストを10項目クリアし、76cmの高さからの落下テストもクリアしています。
Dynabook Chromebook C70 の特長的なところとして、着脱式キーボードはキーボードドックとなっていてタブレットを差し込むスタイルを採用しています。これは近いものは数年前に HP Chromebook X2 が採用していました。このドックはヒンジを備えている自立式のため、スタンドがないことで狭い机の上を広く使え、落下のリスクを抑えることもできます。
デバイスの仕様としては、タッチ・USI ペン対応の10.1インチ 1,280×800 解像度ディスプレイ、MediaTek Kompanio 520、4GB または 8GBRAM、32GB または 64GB eMMC ストレージを搭載します。なお、LTE対応モデルもオプションで用意されています。
フロントカメラは2MP、リアカメラは5MPを搭載、2つの USB-C ポートと1つの USB-A ポート、microSD カードスロット、最大15時間のバッテリー駆動時間、Wi-Fi 6 / Bluetooth 5.2 サポートなどを備えています。さらに本体収納式 USI スタイラスペンを搭載しています。
本体の重さは約563g(LTE対応モデルは約575g)、キーボードドックを接続した状態で約1,092g(LTE対応モデルは約1,104g)、サイズは本体のみで248×177×10.95mm、キーボードドック込みで248×185×20.45mmとなります。
改めて Dynabook Chromebook C70 のスペックをまとめると、次のようになります。
スペック
| ディスプレイ | 10.1インチ 広視野角 1280×800 タッチ対応 USIペン対応 ノングレア |
|---|---|
| CPU | MediaTek Kompanio 520 |
| RAM | 4GB 8GB |
| 内部ストレージ | 32GB 64GB |
| 外部ストレージ | microSD |
| リアカメラ | 5MP |
| Webカメラ | 2MP |
| ポート | USB-C ×2 USB-A ×1 3.5mm Audio |
| ネットワーク | Wi-Fi 6 Bluetooth [OP] 4G-LTE |
| バッテリー駆動 | 最大15時間 |
| その他 | 充電式USIスタイラスペン 着脱式キーボードドック MIL-STD 810H (10項目) |
| サイズ | 本体 : 248×177×10.95mm 合計 : 248×185×20.45mm |
| 重さ | 本体 : 約563g (LTE対応モデル : 約575g) 合計 : 約1,092g (LTE対応モデル : 約1,104g) |
最後に価格に関してですが、法人・教育向けモデルとなるためオープン価格となっています。そのため、詳細については Dynabook に直接お問い合わせください。販売開始時期は2024年12月上旬が予定されています。
ちなみに残念ながら本モデルのコンシューマーでの販売は予定されていません。個人ユーザーでもサブデバイスとして魅力的な1台だと思うので、これだけは本当に残念です。
