Google は今年5月の I/O で発表していた Pixel スマートフォンの電話アプリを使用した通話中に、リアルタイムで詐欺を検出する機能を正式に展開したことを発表しました。
新しい「詐欺検出機能」は、詐欺によく見られる会話パターンを AI が検出し、詐欺と思われる内容が認識されると、音声と触覚による警告が通知され、スマートフォンに「詐欺の可能性がある」という視覚的な警告を表示します。この警告には「通話を終了」ボタンまたは「詐欺ではない」というボタンがあります。
なお、Pixel 9 シリーズの場合、詐欺検出機能は Gemini Nano によって実現されているとしています。Pixel 6 以降のデバイスでも利用可能になります。
Google によれば、会話の音声や文字起こしはデバイスに保存されず、Google サーバーやその他の場所にも送信されず、通話後に取得することもできないとしています。詐欺検出はデフォルトでオフになっており、ユーザーが有効にする必要があります。電話アプリの設定から無効にすることができ、特定の通話中にのみオフにするオプションがあります。
この機能は Pixel 9 シリーズだけでなく Pixel 6 以降の Pixel ユーザーにも展開され、現時点では米国で英語を使用しているユーザーの、Google 電話アプリのパブリックベータユーザー向けに展開されます。まずは Pixel から利用可能になりますが、近日中に他の Android デバイスにも提供される予定です。
この他にも悪質なアプリからユーザーを守るための Google Play プロテクトのリアルタイムアラートによるライブ脅威検出機能も Pixel デバイスで提供されました。
Source Google