Google の手頃な価格帯の Android スマートフォン Pixel A シリーズの最新作「Google Pixel 8a」のスペックに関する情報がさらにリークされており、いくつかの仕様が確認できました。現行「Pixel 7a」からアップグレードされる部分も多く、かなり期待できる機種です。
今回のリークは Android Authority が内部の情報筋から入手したものとして、いくつかのアップグレートされるポイントを共有しました。
ディスプレイ
まず最初に Pixel 8a には 120Hz リフレッシュレートをサポートした OLED ディスプレイが搭載されます。Pixel 7a でようやく 90Hz リフレッシュレートに対応したばかりでしたが、Pixel 8a ではさらにアップグレートされることになります。ディスプレイの解像度とサイズに変更はないようですが、最大1400nits の HDR 輝度をサポートすることで上位モデルの Pixel 8 とほぼ同じになります。
以前のリークでディスプレイの角部分の丸みが増えた点についても、確認できていることを伝えまいした。
最終的なディスプレイの詳細サイズは次のようになります。
Pixel 7a | Pixel 8a | Pixel 8 | |
---|---|---|---|
サイズ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.2インチ |
角の丸み | 47px | 128px | 102px |
解像度 | 2,400 x 1,080 | 2,400 x 1,080 | 2,400 x 1,080 |
リフレッシュレート | 90 Hz | 120 Hz | 120 Hz |
輝度 | 1,000 nits | 1,400 nits | 1,400 nits |
Display Port のサポート
Google Pixel 8 シリーズではサポートされ、すでに Android 14 QPR3 Beta で限定的に利用可能になっている DisplayPort 出力を Pixel 8a もサポートしていることを確認したとしています。
現時点では Samsung DeX のようなデスクトップモードを備えているわけではありませんが、スマートフォンをより便利に使うための方法として Google は継続してサポートしていることからある程度の関心があることがうかがえます。
とは言え、いまの状態では本当にミラーリングするだけなので、今後の進展に期待したいですね。
Tensor G3 を搭載
これは予想どおりですが、Pixel 8a にはフラッグシップの Pixel 8 シリーズと同じ Google Tensor G3 プロセッサを搭載します。Tensor G3 を採用することで、前世代よりも高い電力効率と性能が大きく向上しており、Mali-G715 GPU のおかげで AV1 動画エンコードのサポートやアップデートされた TPU、DSP などを含めて、Tensor G2 に比べてアップグレードされています。
以前の噂だとアンダークロック版が搭載されるといった情報もありましたが、今回の情報ではそこに触れられていません。となると、特にデチューンされているわけではなく Pixel 8 と同じものになりそうです。
カメラのアップグレードはなし
Pixel 8a では前世代 Pixel 7a からカメラのアップデートはないようです。そのため、Pixel 8 シリーズのようにカメラのハードウェアは変更されず全く同じとなるようです。つまり、メインカメラは 64MP Sony IMX787 (1/1.73 インチ)、超広角カメラが 13MP Sony IMX712 (1/3インチ)、フロントカメラは 13MP Sony IMX712 を搭載することになります。
ハードウェアに変更はありませんが、Tensor G3 を採用することでソフトウェア側の処理能力が向上するためん、最終的な画像は少し改善する可能性はあります。
全体的に順当なアップグレード
ということで、今回のリークで確認されたとする情報は以上となります。結局のところ、Pixel 8a は Pixel 8 と近いデバイスになっているということのようです。ミッドレンジスマートフォンとしては良いアップグレードですが、Pixel 8 としては似通ったデバイスになってしまうので、少し悩ましいところです。
おそらく Pixel 7a で採用されたワイヤレス充電のサポートといった機能も Pixel 8a では引き続き利用できると思われますので、かなり隙のないスマートフォンとなることが期待できます。あとはソフトウェア側の問題が発生しなければよいのですけれどね。