ChromeOS 122 へのアップデートがリリース。いくつかの機能改善と生成 AI 機能が導入

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ChromeOS 122 へのアップデートがリリース。いくつかの機能改善と生成 AI 機能が導入

Google は2024年3月5日付けで、Chromebook などの ChromeOS デバイスに最新の OS バージョンとなる ChromeOS 122 をリリースしたことを発表しました。このアップデートでほとんどの Chromebook が ChromeOS 121.0.6167.212 から ChromeOS 122.0.6261.100 へと更新されます。

ChromeOS 122 へのアップデートでは、スクリーンキャストの録画の改善や新しいメディアプレーヤー、いくつかの AI 生成機能(米国/英語のみ)が導入されました。以下は ChromeOS 122 のリリースノートで紹介されているアップデート内容です。

目次

文字起こししたスクリーンキャストの録画を編集

ChromeOS に組み込まれた「スクリーンキャスト」を使って、文字起こしした画面録画を編集できるようになりました。動画を文ごとにトリミングしたり、段落の追加や削除、一部分のミュート、タイトルセクションの削除などをはじめ、長時間のスクリーンキャストの録画を簡単に編集できます。

ちょっとしたトレーニングの動画などはこれで十分ですね。

メディアコントロールの新しいデザイン

ChromeOS のメディアコントロールのデザインが新しくなり、ボタンが大きくなって壁紙に合わせた色が反映されるようになりました。また、クイック設定の下にメディアコントロールを表示してピンアイコンでシェルフに固定することもできます。

でもこれ、ChromeOS 121 でも反映されていたような。

バッテリーセーバーのアップデート

ChromeOS 組み込みのバッテリーセーバーが追加され、ディスプレイとキーボードのバックライトの明るさを下げ、バックグラウンド機能のオフにしたりディスプレイのリフレッシュレートなどを調整することで、バッテリー駆動時間を延ばすようにします。機能を有効にするとバッテリーが20%以下になると自動的にバッテリーセーバーがオンになります。

Chrome 122 で導入された生成 AI 機能

この他にも Chrome ブラウザにログインしている管理対象ユーザーは、デスクトップの Chrome と同様に3つの新しい生成 AI 機能を利用できるようになりました。ただし、現時点では米国の英語ユーザーのみが利用できます。

  • タブオーガナイザー : 開いている Web サイトの URL とタイトルに基づいて、タブグループを自動的に提案してくれる機能。任意のタブを右クリックして[類似のタブを整理する]を選択
  • AI テーマ作成 : Chrome の独自テーマを生成 AI を使って作成します。新しいタブを開いて[Chrome をカスタマイズ] > [テーマの変更] > [AI を使用して作成]を選択
  • AI を使ったテキスト入力補助 : Web 上のテキストフィールドで右クリックして[Help me write]を選択

エンタープライズ向けの更新

エンタープライズ向けの Chrome Enterprise では、認証フロー、データ制御、バッジベースの認証がいくつか更新されています。ChromeOS 122 のアップデートには次のようなものが含まれます。

  • BCE によるコンテンツ スキャン。 BeyondCorp Enterprise (BCE) ⁠は、継続的かつリアルタイムのエンドツーエンド保護を可能にします。BCE を使用したコンテンツ スキャンは、BeyondCorp Enterprise からの信号に基づいてファイル転送に対するデータ制御制限を評価し、強制する新しい方法です。
  • SAML 再認証フローが強化されました。SAML シングル サインオンの実装に特定の内部変更を導入しました。これらの変更は、SAML 設定が正しく構成されていないお客様に影響を与えます。特に、LoginAuthenticationBehavior ⁠ポリシーを[デフォルトで SAML IdP にリダイレクトする]に設定している場合は、シングル サインオン⁠ポリシーが [SAMLを有効にする]に設定されていることを確認してください。そうしないと、SAML ベースの IdP が読み込まれません。
  • バッジベースの認証。ChromeOS 122 以降、特定のサードパーティ ID 管理プロバイダー (IdP) が ChromeOS デバイスでバッジ認証を使用できるようになりました。ユーザーは、バッジをタップしてセッションを開始し、別のバッジをタップしてセッションを終了することができます。詳細については、「バッジベースの認証を設定する⁠」を参照してください。
  • IKEv2 VPN のサポート。ChromeOS 122 には、管理コンソールにインターネット キー交換プロトコル バージョン 2 ( IKEv2 ⁠ ) VPN プロトコル用の新しいオプションが含まれています。
  • シークレットモードでは必須の拡張機能。管理者は、ユーザーがシークレット モードを使用するためにオンにする必要がある特定の拡張機能があるかどうかを指定できるようになりました。管理コンソール[アプリと拡張機能]に新しい切り替えボタンがあり、個々の拡張機能に適用できます。シークレット モードを使用するには、ユーザーは必要なすべてのエンタープライズ拡張機能に対して[シークレット モードでの許可]をオンにする必要があります。

以上が ChromeOS 122 で改善・導入された機能です。細かく見ていけば他にもあると思いますが、ひとまず公式情報はここまでです。

Source Google

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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