Google は 2024年2月6日に ChromeOS 121 が安定版(Stable)としてリリースしたことを改めて伝え、Chromebook でのアプリストリーミング、音声入力(ディクテーション)、ChromeS Flex のサポート終了に関する内容が更新されたことを発表しました。
前回、ChromeOS 121 で気付いた変更点に関する記事をまとめていますが、Googleが発表した内容はそれ以外の内容となっており、かなり細かい変更が含まれています。
主な3つの変更点
まず最初に、Chromebook でアプリストリーミングをするとき、ChromeVox を使って Android アプリを操作できるようになりました。これによりストリーミングアプリを ChromeOS のスクリーンリーダー機能を使って操作できます。
次にキーボードの「ランチャー + D」を使って、音声入力(ディクテーション)を有効にできるようになりました。これを最初に有効にするとダイアログが表示され、音声入力を有効にしようとしていること、特定の音声ファイルがダウンロードされる可能性があること、音声入力の言語を変更する方法などが通知されます。なお、ロジクールの一部キーボードのファンクションキーでも利用できるようです。
3つ目は、2024年1月1日時点でサポート期限が2023年までとなっていた ChromeOS Flex の認定デバイスのサポートが正式に終了しました。デバイスは引き続き ChromeOS Flex のアップデートを受け取ることができますが、Flex チームからのテストや保守は受けられなくなります。
ChromeOS Flex の認定デバイスのサポート期限に関しては、認定モデルリストを確認してください。
この他の細かい点
印刷、タッチパッドのジェスチャー、Enterprise Data Controls のアップデートなどが含まれています。
- フチなし印刷:互換性のあるプリンターを使用すると、写真を写真用紙にフチなしで印刷できるようになりました。
- アシスタントの初回メッセージが非表示に: ChromeOS 121 では、ChromeOS でアシスタントを初めて起動するときに、新しいユーザーに提供されるウェルカム メッセージやオンボーディング メッセージが削除されます。
- セキュリティ調査のための追加フィールド: ChromeOS データ コントロール イベントには、セキュリティ調査ツールで管理者の洞察を強化するための追加フィールドが含まれます。
- Enterprise DataControls (DLP) ファイル制限:新しい DLP ファイル制限を使用して、ソースおよび宛先ベースのルールを通じて、ユーザーが ChromeOS デバイス上のファイルに対して実行できる内容を制御します。 DLP ファイルの制限は、コピー アンド ペースト、画面キャプチャ、画面共有、印刷などのイベントで利用できるようになりました。 IT 管理者は、データ ソース、宛先、およびユーザーに基づいたルールを使用して情報保護戦略を作成できます。
ChromeOS Enterprise および Education に関するリリースノートはこちらをご確認ください。