新たな報告によれば、Googleが開発を進めている「Geralt」から派生した「Ciri」と呼ばれるデバイスが、Lenovo の Chromebook タブレット 「Lenovo Duet 5 Chromebook (日本では Duet 560 Chromebook)」の後継機種になる可能性があります。
以前から未発表の MediaTek MT8188 チップセットを搭載する Chromebook タブレットについて情報がいくつかあり、開発は行われているようですが実際のデバイスではほとんど動きがありません。
MT8188 を搭載した Chromebook タブレットは「Geralt」と呼ばれるボードをベースにして開発に取り組まれています。数ヶ月前に「Ciri」と呼ばれる「Geralt」から派生したデバイスが登場しましたが、それも1度のコミットだけで表立った情報はありません。
しかし、Chrome Unboxed が最近になって「Ciri」の新しいコミットを発見しており、この情報の中にバッテリーに関する記述を見つけています。「Ciri」でテストされているバッテリーは「L21M4PG0」というLenovoが利用するもので、さらに現在「Lenovo Duet 5 Chromebook」でも使用されているバッテリーです。
Chromebookは過去の傾向から、開発でメーカーに関する情報が含まれているとほぼそのメーカーがリリースしていること、バッテリーが「Duet 5 Chromebook」で使用されているものと同じであれば、少なくとも Lenovo のデバイスであり Chromebook タブレットになる可能性は非常に高いと言えます。
ただ、以前ディスプレイに関する報告があったときには「Geralt」は11インチディスプレイでテストされていることが伝えられていました。そのため、Lenovoは次のシリーズでも13.3インチの「Duet 5 Chromebook」だけでなく11インチの「Duet 3 Chromebook (日本では Duet 370 Chromebook)」の後継機種をリリースする可能性もあります。
また、以前に MT8188 と思われるチップセットのベンチマークが登場しており、スコアはSnapdragon 7c Gen 2 や Kompanio 520 よりも上回る結果となりました。そのため、これからリリースされても十分な性能を備えていることが期待できます。
とは言え、現時点では MediaTek MT8188 は未発表のままとなっています。年内に開催される MediaTek のイベントで発表される可能性はありますし、開発のペースから来年以降に登場することになるはずなので、今後の進展に期待です。
via Chrome Unboxed