これまでに何度かMediaTekの新しいチップセット MT8188を搭載するChromebookタブレットに関する噂をお届けしていますが、いずれも「Geralt」と呼ばれているデバイスの基礎となるベースボードに関する情報であり、特定のデバイスを示す情報はありませんでした。
しかし、MediaTek MT8188を採用した「Geralt」をベースに構築された「Ciri」と呼ばれるボードが登場したことによって、どこかのメーカーがMT8188を採用したChromebookタブレットをリリースする可能性がより現実的になりました。
現時点では「Ciri」がどこのメーカーであるとか、どのようなデバイスになるのかはわかりませんが、「Geralt」がベースになっていることからMT8188を搭載することはほぼ確実で、その他の構成についても過去にリークされた内容に準じる可能性が高いと思われます。
そもそも「Geralt」は2023年2月に開発がスタートしており、着脱式キーボードを備えるChromebookタブレットデバイスであることや、ディスプレイはアスペクト比5:3の11インチ、2000×1200解像度、広視野角で400nitsとなる可能性があることが報告されています。
また、MT8188のベンチマークもGeekbenchに登場しており、スコアを参考にするとMT8188はKompanio 520やSnapdragon 7c、Celeron N5100などよりも上のスコアになるため、ミッドレンジのChromebookとしては十分な性能があることが期待されます。バッテリー駆動時間の延長も当然期待されているので、バランスの取れたChromebookタブレットになるはず。
そのため、「Geralt」がベースになる「Ciri」も性能とバッテリー駆動時間のバランスが取れたChromebookタブレットになる可能性があるわけですが、詳細はまだわからないので今後に期待ですね。
デバイスのサイズを考えると、LenovoかHPあたりがリリースしそうな気がします。例えば国内では「Lenovo IdeaPad Duet 370 Chromebook」や「HP Chromebook x2 11」の後継機となる可能性もあるかもしれません。
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Source Chrome Unboxed