リモートワークなどによってオンラインビデオ会議が以前よりも確実に増え、仕事を進めるうえで不可欠な存在になっているわけですが、GoogleはChromeOSにおけるビデオ会議機能、例えば背景ぼかしやエフェクトなどをさらに強化しようと取り組んでいることが報告されました。
9to5Googleによると、ChromeOSではmacOSに組み込まれているカメラ効果を再現している可能性があると伝えています。
アプリベースであれば背景の変更や自分の周囲をぼかす機能、部屋の明るさを調整するエフェクトなどがありますが、例えばApple Siliconを搭載したMacなどのデバイスでは、ポートレートのようなぼかし機能や自動で人にフォーカスをあわせる「センターステージ」のリフレーミング機能といったものがOSに組み込まれています。GoogleはそれをChromeOSでも再現しようとしているようです。
[VC]: setup finch flag and chrome://flags for background blur.
Chromium Gerrit
背景ぼかしに関しては、機械学習によって強化され、新しいChromeOSデバイスのみが利用できる可能性があるようです。なお実際にテストされているデバイスは、インテル第11世代および第12世代プロセッサを搭載したChromebookのようで、新しいだけでなくハイエンドモデルである必要がありそうです。
また、背景ぼかしだけでなくPixelスマホのGoogleカメラに搭載されているようなポートレートモードの明るさ調整効果やGoogle Duoで提供されているような「オート フレーミング」機能もテストしているようです。
実際にどのような挙動になるかはわかりませんが、背景のぼかしとポートレートの明るさ調整機能はビデオ会議アプリを改善するための一環として開発に取り組んでいるとしています。
この機能はGoogle Meetに限らず、例えばZoomなどのアプリも含めてビデオ会議が開始されるとChromeOS側で制御されるとしており、また通話中にネットワークが不安定になると警告を表示する機能や、その他の機能も追加される計画があるようです。
オンラインビデオ会議用の端末としてChromebookというのも面白そうですが、会議と並行して作業をしようとするとそれなりのスペックが必要になってしまうので、そのあたりをどう解消するかが課題のような気がします。
Source: 9to5Google