9月中旬にChromebook向けの新しいチップセットをリリースする予定があることを明らかにしていたMediaTekでしたが、ついに手頃な価格帯向けのMT8192とプレミアム向けのMT8195を発表しました。
手頃な価格のChromebook向けMT8192は、4つのArm Cortex A76と4つのArmCortex A55を備え、2133MHz LPDDR4xとUFS2.1ストレージ、デュアルフルHDディスプレイ出力やフルHD/120Hz出力をサポートします。
これまでに何度か搭載機種についての噂が登場しているためご存知の方も多いと思います。
MT8195はプレミアムなChromebook向けに開発されており、4つのArmCortex A78と4つのArmCortex A55、最大3台までのディスプレイ出力に対応し、Snapdragon 865と比べても電源効率が非常に良いことも伝えています。
どちらのチップセットも、PCI Express Gen 3とUSB 3.2(Gen 1)をサポートし、80MP 4Cellカメラや32MPシングルカメラ、最大16MPデュアルカメラなどにも対応しているため、Web会議向けとしてもより鮮明なカメラ機能を搭載する可能性もあります。
それよりも性能がある程度確保された状態で、電源効率が改善されたことによるバッテリー駆動時間の長時間化、価格も控えめになるというかなり期待できる内容になります。
MediaTekからは、これらのチップセットを搭載したChromebookの販売時期についても予定が公開されており、MT8192搭載Chromebookは2021年第2四半期に、MT8195搭載Chromebookはそれ以降でのリリースとなるようです。
Chromebookにとって今年も面白い年だと思いますが、来年はさらに面白いことになりそうです。