先程同じくLenovoがリリースした4Kディスプレイ搭載のChromebookについて紹介しましたが、同時に低価格で使い勝手が良さそうなChromebookを2機種発表していたようです。
どちらもMediaTek製CPUを採用したモデルですが、ひとつは11インチの所謂Chromebookらしい端末で、もう一つが14インチのフルHDのミドルクラスのChromebookとなっています。
このところIntel製CPUを搭載するモデルが多くリリースされていますから、久々のARMプロセッサ搭載Chromebookという感じです。
ということで、今回は「Lenovo Chromebook C330」と「Lenovo Chromebook S330」のスペックなどまとめていこうと思います。
共通点も多いので、2つに分けずひとつの表でまとめていきます。
Chromebook「C330」と「S330」のスペック
Chromebook C330 |
Chromebook S330 |
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ディスプレイ | 11.6インチ IPS 1,366 × 768 タッチスクリーン |
14インチ IPS 1,366 × 768 1,920 × 1,080 |
CPU | MediaTek MT8173C 1.3-2.1GHz(4core) |
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RAM | 4GB | |
内部ストレージ | 32GB / 64GB eMMC | |
外部ストレージ | mircoSD | |
ポート | USB-C ×1 USB3.0 ×1 HDMI ×1 イヤホンジャック |
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バッテリー | 最大10時間 | |
その他 | Androidアプリ対応 | |
サイズ | 幅292 × 奥行215.39 × 厚み19.6 mm |
幅325.7 × 奥行232.35 × 厚み20.8 |
重さ | 1.2kg | 1.5kg |
価格 | 279ドル 約31,000円 |
249ドル(HDモデル) 約28,000円 |
スペックについてはこのような感じになっています。
ぶっちゃけ「C330」と「S330」の違いについては、ディスプレイサイズと解像度、2-in-1かクラムシェルか程度くらいのようです。
面白いのは、14インチはHDかFHDかを選択できるということと、HD解像度モデルの場合、11インチよりも安価に入手できるというところですね。
いずれもIPS液晶なのでHDモデルであってもそこまで見にくいということはないと思うので、状況によってはHDモデルを選ぶのも良さそうです。
注意点としては、11インチは360度ヒンジによるタブレットやテントモードの利用に加え、もちろんのことタッチスクリーンに対応していますが、14インチの場合どちらの解像度でもタッチ操作には対応せずクラムシェルタイプとなっているところかと思います。
それ以外は、サイズと重さ、もちろん価格を除き同じ構成になっているようなので、どちらがより自分の運用に合うかという点で選べば良いかと思います。
もうひとつは、ポートの数が少ないというところでしょうか。USB-CとAともひとつしかありませんので、手持ちのUSB機器を接続するときには気をつけた方が良さそうです。ハブを買う必要もあるかもしれません。
少し余談になりますが、スペックを見てお気づきの方もいるかもしれません。
…そう、実はこの2つって以前Acerがリリースしている「R11」と「R13」の関係にとても似ているんですよ。スペックもサイズ感も。
ただ個人的にLenovoが優位と思っているのが14インチ側で、「R13」ではタブレットモードやタッチはほとんど使っていませんが、それに対応しているヒンジのためかちょっとユラユラするので壊しそうで心配することがあります。ところが「S330」ではクラムシェルになっているので、そのような心配がないというのは良いことかと思います。しかも価格が少々安くなりそうですし。
こういう点も踏まえて、Chromebookでどんなことをしたいのか、どう使うのかを考えつつモデルを選ぶことができるので、この2機種は入門機種としても良いかと思います。
まとめ
個人的にはこの「C330」と「S330」の2機種はChromebook初心者には良さそうな1台だと感じました。
価格もChromebookらしいお手頃感がありますし、無駄がないというかいかにもな感じがあるので、とりあえずChromebookってどんなもんかを試すにはちょうど良い機種かと思います。
ちなみに「C330」が海外で販売されるのが10月頃の予定となっており、「S330」は11月頃からとなっているようです。こちらも日本での正規流通に関しては不明ですので、海外で出回ってからの続報を待つしかなさそうですね。
ただ教育機関向けということではないようなので、おそらく米Amazonなどでも販売されるでしょうから、先に欲しい方やUS配列キーボードを求めている方はそちらで輸入するという方法が良いかもしれませんね。
何にせよ、低価格帯ChromebookとしてはChromebookらしい1台にどちらもなっていると思うので、気になる方は今後の展開をチェックしていた方が良さそうです。