Pixel の充電を「80% に制限」で途中から遅くなる現象、バッテリー保護のための仕様変更と判明

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Google Pixel スマートフォンで充電を「80% に制限」する設定をオンにしている様子の写真
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Google が 2026 年 3 月に配信した Pixel 向けのアップデート以降、「80% で充電を制限」機能を有効にしていると充電速度が極端に低下する問題について、以前の記事でソフトウェアバグの可能性をお伝えしました。

しかし今回、この挙動はバグではなく、バッテリーの劣化を防ぐための意図的な仕様変更であることが Google の回答により判明しました。

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Google はバッテリー保護のための意図的な動作と説明

この問題は、充電が 77% 付近に達すると充電速度が 1W 以下に落ち込み、上限の 80% に達するまでに異常な時間がかかるというものです。

Google は IssueTracker に寄せられた報告に対し、「この動作は意図されたものであり、バッテリーの健康状態を管理するためのもの」と回答し、報告を「修正済み(Fixed)」としてクローズしました。

以下は回答の日本語訳です。

この動作は、80% 充電制限機能に関連しています。現在のソフトウェアビルドでは、デバイスは約 77% に達するまで通常速度で充電され、その後、最終的な 80% 充電制限に達するまで低電流に切り替わります。

これにより、充電制限付近では充電速度が低下する可能性がありますが、これはバッテリーの状態を管理するためのものであり、通常のデバイス使用には影響しないはずです。

現在、このユーザーエクスペリエンスの最適化に取り組んでいます。

バイパス充電への影響とユーザーの反応

77% で充電ケーブルを抜いたとしても、80% と比較して数分程度の画面点灯時間の差しかないため、実用上は大きな問題ではないと考えるユーザーもいます。しかし、今回の仕様変更に対して不満の声も少なくありません。

とくに指摘されているのが「バイパス充電」への影響です。バイパス充電は、バッテリーを充電せずに充電器からの電力で直接デバイスを稼働させることで、ゲームプレイ時などの発熱やバッテリー劣化を防ぐ機能です。

しかし、新しい仕様では 80% に到達する前に極端なトリクル充電(微弱な電流での充電)状態が長く続くため、デバイスを使用しながらだといつまでも充電が完了せず、実質的にバイパス充電に移行しづらくなります。

バッテリー寿命を延ばすという Google の意図は理解できますが、ユーザー側でこの挙動(77% 以降のトリクル充電)のオン・オフを選択できない点は、とくにゲームをよくプレイするユーザーにとっては不便な仕様変更と言えます。

「80% に制限」をオフにする以外、回避策はない

現時点でこの新しい充電挙動を回避するには、これまで通り「80% に制限」の機能自体を無効にするしかありません。機能をオフにすれば、以前と同じく 12〜14W 程度の速度でスムーズに充電が進行します。

いずれにしても、今回の充電に関する問題は仕様変更であることが判明したので、一部のユーザーにとっては不便になるアップデートとなりました。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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