さきほどAcerが4機種のChromebookを発表したことを伝えていますが、HPからは5機種のChromebookが発表され、これまでにChromebookではなかったUSIスタイラスペンドックを備えたモデルが含まれています。
今回発表された5機種は、「HP Chromebook 11 / 11MK G9 EE」、「HP Chromebook x360 11 G4 EE」、「HP Chromebook x360 11MK G3 EE」、「HP Chromebook 14 G7」です。
HP Chromebook 11 / 11MK G9 EE
まずは11.6インチのクラムシェルタイプ「Chromebook 11」と「Chromebook 11MK G9 EE」です。
両者の違いはCPUがインテルのCeleronか、MediaTek MT8183を搭載しているかだけで、最大8GBRAM、32GBもしくは64GB eMMCストレージ、11.6インチ(1,366×768)のタッチスクリーンである点は共通しています。
MT8183搭載モデルはバッテリー駆動時間が最長16時間となっている点も違いとなりますが、CeleronモデルはJasper Lake世代のため性能は向上していると予想できます。
「11MK G9」は今月末、「11 G9 EE」は2月に発売予定となっていますが、価格は明らかとなっていません。
HP Chromebook x360 11MK G3 EE
続いてMediaTek MT8183を搭載するコンバーチブルタイプの11.6インチ「HP Chromebook x360 11MK G3 EE」です。
このモデルは4GBRAMか8GBRAM、32GBか64GBストレージを選択できるスタンダードな教育向けChromebookですが、スタイラスペンは非対応でカメラもWebカメラのみとなります。
そのため低価格帯のモデルになると予想できますが、現時点では価格は発表されていません。
「HP Chromebook x360 11MK G3 EE」は1月下旬に発売予定となっています。
HP Chromebook x360 11 G4 EE
今回の目玉というべき機能を備えた11.6インチのコンバーチブルタイプ「HP Chromebook x360 11 G4 EE」です。
CPUにはJasperLake世代のCeleronを搭載し、最大8GBRAMと32GBもしくは64GBストレージとなっているため、性能面では低価格でもそれなりに快適であることが期待されます。
何よりもオプションで使うことができるUSIスタイラスペンは、本体キーボード側に備えられた専用のペンドッグに収納できるのが特徴です。
さらにこのドッグにペンを置くことでワイヤレスで充電可能(15秒で45分使用可能)と言われているため、スタイラスペンが必要なユーザーにとってはとても良い機種になると思います。
この他にはタブレットモード時にリアカメラとなる8MPワールドカメラ、2つのUSB-CとUSB-Aポート、microSDカードスロットなど充実しています。
現時点では価格は不明ですが、3月に海外にて発売予定となっています。
HP Chromebook 14 G7
最後にインテルのJasperLake世代のCeleron N4500またはN5100を採用し、最大8GBRAMと最大128GBストレージ、2つのUSB-Aポート、USB-Cポート、HDMIポートを搭載する14インチの「HP Chromebook 14 G7」です。
このモデルはWi-Fi 6やBluetooth 5、防滴キーボード、オプションでカメラシャッター付きWebカメラなどを搭載するため、どちらかと言うと教師向けのChromebookとなっています。
なお、オプションでフルHDのタッチスクリーンなどを選択できるようなので、いくつか構成があるようです。
こちらも発売時期は2月となっていますが、価格は現時点では明らかとなっていません。
HPはBETT 2021にてこの5機種をリリースしたわけですが、やはりメインは専用のUSIペン収納ドックを備えた「HP Chromebook x360 11 G4 EE」だと思います。
いずれも日本投入については不明ですが、「HP Chromebook x360 11 G4 EE」は非常にユニークなモデルですので、ぜひとも日本での発売も期待したいところです。