久しぶりに新しいChromebookの話題ですが、どうやらComet Lake世代を搭載する可能性のあるChromebook「Helios」と「Kindred」と呼ばれる2つが開発されていることがわかりました。
ChromeUnboxedによると、過去2週間ほどでChromium Gerritに追加されたばかりということで、現時点では情報はあまり多くありません。
現在わかっていることは、「Helios」と「Kindred」は、以前当ブログでも紹介した「Hatch」と呼ばれるモードをベースに構築されているようで、いくつかのCommitにその名前が登場しています。
そしてこのハッチと呼ばれるChromebookは、第9世代以降のCPUを採用する可能性が高いとされているため、その流れを汲む「Helios」と「Kindred」も同じように第9世代以降のCPUを採用すると思われます。
以前紹介した「Hatch」の記事では、ICL(Ice Lake)を採用する可能性があることを伝えましたが、発表時期やインテルのアップデートペースを考えると、Comet Lakeになってしまうというのが今回のパターンのようです。
また、今回の「Helios」と「Kindred」は、USB-Aポートが存在しない可能性がコミット上で確認されており、USB-Cのみを搭載するモデルになるかもしれません。
USB-Cポートに採用される部品の型番は、ANX7447というものらしく、もしこれを搭載するならUSB Power Delivery 3.0対応のUSB-Cポートとなるようです。
これまでの流れから行くと、USB-Cポートだけのモデルはハイスペックなものが多いので、「Helios」と「Kindred」もハイスペックなChromebookになる可能性がありそうです。
話を戻しまして、仮にComet Lakeを採用するChromebookであるならば、以前リークされているインテルのロードマップに照らし合わせてみると…。
モバイル向けのComet LakeのYシリーズ(低消費電力)の場合は2020年の第2四半期、Uシリーズなら早くても今年の第3四半期以後ということになります。
これらのChromebookの発表がCPUリリースと同じタイミングなら…ですが、少なくとも年内に「Hatch」や「Helios」、「Kindred」がリリースされる可能性というのは残念ながら低そうですね。
ひとまず、現時点では「Helios」と「Kindred」というコードのChromebookが開発されているようだということが大事なポイントだと思いますので、引き続き情報は追っていこうと思います。
参考TWO NEW 9TH GEN COMET LAKE CHROMEBOOKS IN THE WORKS
参考Roadmap toont dat Intel in 2021 nog desktop-cpu’s op 14nm maakt