Chromebook には、Google によるソフトウェアとセキュリティのアップデートが保証される「自動更新ポリシー (AUE)」の期限が設定されています。
この期限は、デバイスの「設定」アプリから簡単に確認できます。所有している Chromebook がいつまで最新の状態で安全に利用できるかを知ることは非常に重要です。
この記事では、Chromebook 本体で自動更新ポリシー (AUE) の期限を確認する具体的な手順と、期限切れ後の注意点について解説します。
自動更新ポリシー (AUE) とは
自動更新ポリシー (Auto Update Expiration: AUE) とは、Google が各 Chromebook モデルに対して ChromeOS の新機能やセキュリティアップデートを提供することを保証する期間のことです。
現在は、デバイスが発表された時点から最長 10 年が保証されていますが、モデルやチップセットによって異なる点に注意が必要です。
AUE の仕組みやサポート期間の算出方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
デバイスで AUE を確認する手順
AUE の期限は、Chromebook の設定画面から、以下の 3 ステップで簡単に確認できます。
画面左下のランチャー (円形のアイコンまたは検索キー) をクリックし、アプリ一覧から「設定」(歯車のアイコン) を選択します。
または、シェルフ右側の時刻部分をクリックし、クイック設定パネルから「設定」アイコンを開いても構いません。
設定ウィンドウが開いたら、左側のメニューの一番下にある「ChromeOS について」をクリックし、「ChromeOS について」のページの項目にある「詳細」をクリックしてください。
[詳細] を開くと、現在の OS チャンネルやビルドの詳細、そして「更新スケジュール」の項目が表示されます。この「更新スケジュール」には、以下のように自動更新ポリシーの期限が記載されています。
このデバイスでは、20◯◯年◯◯月 までソフトウェアとセキュリティが自動更新されます。
この日付が、お使いの Chromebook の AUE 期限です。
自動更新ポリシーの期限が切れた場合
自動更新ポリシー (AUE) の期限が切れても、Chromebook がすぐに使えなくなるわけではありません。ただし、次のような制限やリスクが発生します。
- セキュリティアップデートが提供されなくなる: 新しい脆弱性に対して保護されなくなるため、オンライン利用時のリスクが高まります。
- Chrome ブラウザや Web アプリの互換性が低下する: 一部のウェブサイトやアプリが正しく表示・動作しなくなる可能性があります。
- 新機能や改善の提供が止まる: 新しい ChromeOS 機能や Gemini などの AI 機能が利用できなくなる場合があります。
期限切れ後も、オンライン作業（ブラウジングや Web アプリ利用）とオフライン作業（文書作成・メディア再生など）の両方、Linux 環境での開発、セカンドデバイスとしての利用は可能です。
しかし、リスクがあること変わりはないため、自動更新ポリシーの期限を迎えた Chromebook をお使いの場合は、買い替えを推奨します。
よくある質問 (FAQ)
自動更新ポリシー (AUE) の期限は延長できますか？
いいえ。
Google が各モデルごとに設定した期限をユーザーが延長することはできません。ただし、一部の新モデルではサポート期間が最長 10 年に延長されています。詳しくは AUE の仕組み解説記事を参照してください。
中古で購入した Chromebook の場合、AUE 期限はどうなりますか？
AUE は「発売日」ではなく「モデルに設定された期限」に基づきます。中古で購入した場合でも、そのモデルの AUE 期限を過ぎていればアップデートは提供されません。
期限切れ後に安全に使う方法はありますか？
インターネットに接続しないローカル作業（文書編集・音楽再生など）であれば使用可能です。
また、Linux モードを利用するか、ChromeOS Flex などを導入して延命する方法もありますが、一部のモデルではセキュリティの関係で ChromeOS Flex の導入が難しい(ハードルが高い)です。
まとめ
Chromebook の自動更新ポリシー (AUE) の期限は、「設定」アプリから数ステップで簡単に確認できます。
サポート期限を把握しておくことで、セキュリティリスクを防ぎつつ、買い替え時期の判断にも役立ちます。
お使いの Chromebook が安全かつ快適に利用できる期間を確認し、AUE の期限が近い場合は、新しいデバイスへの買い替えも検討してみてください。
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