この話は、遡れば10月はじめにCanaryチャンネルに登場していた機能ですが、「Tab Strip(タブストリップ)」と呼ばれる新しいインターフェースが、Chromeブラウザのタブ管理方法に取り入れられるというものです。
とくに、2-in-1やデタッチャブルのChromebookでタブレットモードやChromebookタブレットを利用しているときのChromeブラウザに取り入れられる予定のようです。
そして「タブストリップ」機能は、現在すでにChrome OS 79のDevチャンネルに登場し、おそらくChrome OS 80で正式に実装されるとみられます。
どんなものか簡単に説明したいと思いますが、その前に自分で試してみたい方は、Chrome://flags からtabstripもしくはstripで検索して、下記の3つを有効化すれば試すことが可能です。
もちろん、Chrome OSが79のDevチャンネルであることが前提です。
これらを有効化して再起動すると、Chromeブラウザにちょっとした変化があります。
本来であれば、アドレスバーの上にタブが表示されていますが、このモードではタブが表示されなくなり、代わりにブラウザの右上にプラス記号と上矢印が表示されます。
プラスをタップすると新しいタブが開き、矢印をタップするとタブレットに最適化された新しいタブ管理モードが表示されます。
Chrome OSでタブレットモードを利用しているときのオーバービューモードに近い操作性となっています。
この表示になれば、タブレットとして使っているときに、小さくなっていくタブをちまちまと押さずに済みますので、操作性はよくなると思います。
が、現時点では、この機能を有効化すると、キーボードやマウスを接続した状態でもお構いなしでタブストリップインターフェースになってしまいます。
タブレットモードではこのUI、キーボードつなげてChromebookとして使うときは普通のUIに切り替わってくれれば良いのですが、残念ながらまだできません。
しかも、タブストリップ機能がアクティブだと、トラックパッド操作によるタブのスクロールや切替ができないんですよね。
ちょっと触った感じだと、確かにタブレットとして使うときにはブラウザ操作がしやすくなるので、これはこれでアリだと思うんですが…。
おそらく、今後はタブレットモード時とChromebook時で切替ができるようになると思いますし、ドラックアンドドロップによるタブの移動などもサポート予定となっていますので、今後に期待ですね。
まだChromebookをタブレットとして活用するには、不便な点も多いので少しずつ改善していってもらえれば嬉しいですよね。
参考 Meet ‘Tab Strips’, a New Way to Manage Your Chrome Tabs
参考 Chrome OS 80 adding a tab strip tablet-optimized interface to Chromebooks