これまでに何度か、Android StudioとChromebook(Chrome OS)についての情報をお伝えしていましたが、Android Studio 3.5がリリースされたことで、ついにChrome OSも公式サポート入りを果たしました!
今まではプレビュー版というかベータ版的な扱いでしたので、Androidアプリ開発者やそれを学ぶ人にとっては、Chromebookを選択する一つの壁を乗り越えたという感じかと思います。
なおAndroid Studioは、Linuxアプリを利用するCrostini機能を有効にする必要がありますが、昔ほど導入は大変ではなく、設定からLinux(ベータ版)の機能をオンにして、公式からダウンロードしたDebianパッケージをクリックしてインストールするだけです。
導入で躓くこともなくなってきたので、ちょっと触ってみたいだけ…という人でも簡単にできるのは嬉しいですよね。
しかし、本格的にAndroid StudioをChromebookで利用するためには、いわゆるマシンスペックも必要になるわけですが、その点については過去の記事で紹介したとおりになっています。
上記の記事にも説明していますが、公式から要件をかい摘んで説明すると、
- 8GB以上のRAM
- 4GB以上の空きストレージ
- 最小画面解像度1,280×800
- Intel Core i5以上(Uシリーズ以上)
このような要件がGoogle公式から推奨されています。
国内ではかなり限られていることは、ひと目見てわかって頂けると思いますが、6月末に日本HPが「Chromebook x360 14」をリリースしたことで、日本国内正規品でも選択肢としてはあるにはあるという感じになりました。
Chromebookだと日本正規品としては「HP x360 14」くらいしかなく、あとはAcerの「Chromebox CXI3」などのChromeboxになってしまいます。
ここまで紹介しておいて何ですが、ぶっちゃけた話、国内正規品のChromebookやChromeboxだけでアプリ開発しようとすると、かなり限られているので大変です。
海外モデルを含めればそれなりに選択肢が増えますが、そこまでしてやるかどうかはユーザー側次第になっちゃいますね。
さらに言えば、Chrome OS向けAndroid Studioには、まだAndroid Emulatorがないようなので、Chrome OS 75から追加されたLinux(Crostini機能)のUSBデバイスサポートを使って、実機を接続してテスト環境を構築する必要があります。
ちょっと面倒ですけどできないよりは良いですし、私のように本格的な開発でなくお勉強として使う程度なら十分だと思います。まさに教育向けデバイス。
いずれにしても、Chrome OSが公式に認められたというのが大きいポイントですので、本格的に開発ができるようになるのはまだまだこれからという感じですね。
詳しくは、Android Studioの公式やリリースノート、デバイス要件を見ていただければと思います。
参考Android Studio 3.5 arrives, bringing official Chrome OS support