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「Dynabook Chromebook C11」を実機レビュー。本体収納式 USI ペン、堅牢性を備えた 1 日使える文教向けコンバーチブル

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今回の記事では、Dynabook が国内教育市場向けにリリースした 11.6 インチのコンバーチブルタイプ「Dynabook Chromebook C11」の実機レビューをお届けします。なお、レビューにあたりデモ機の貸し出しを受けています。

Dynabook Chromebook C11 は、2024 年に発表された 10.1 インチのタブレットタイプ「Dynabook Chromebook C70」をベースに、11.6 インチのコンバーチブルタイプとして仕立てたモデルです。

2025 年後半に Dynabook 公式サイトに掲載されましたが、プレスリリースなどは展開されておらず、文教向けモデルのため価格は非公表・要問い合わせとなっています。

目次

スペック

このレビューで使用している Dynabook Chromebook C11 の構成は次のとおりです。

ディスプレイ11.6 インチ TFT
1,366 × 768
ノングレア
タッチ対応
USI ペン対応
CPUKompanio 520
GPUArm Mali G52 MC2 2EE
RAM8GB LPDDR4X
内部ストレージ32GB eMMC
外部ストレージ
Web カメラ720p (1MP)
アウトカメラ5MP (AF 対応)
ポートUSB-C (3.2 Gen 1) × 1
USB-A (3.2 Gen 1) × 2
3.5mm Audio jack
バッテリー最大 12 時間
ネットワークWi-Fi 6
Bluetooth 5.2
その他MIL-STD 810H
TPU バンパー
着脱防止キーキャップ
本体収納式 USI ペン (キャップあり)
サイズ289.6 × 200.0 × 21.5 mm
重さ1,185 g

今回レビューしているモデルは 8GB RAM と 32GB eMMC ストレージを搭載しています。この他にも 4GB RAM や 64GB eMMC ストレージを選択できます。

デザインと使い勝手

Dynabook Chromebook C11 は、C70 と同様に本体側面を TPU(熱可塑性ポリウレタン)で覆った設計を採用しています。

Dynabook Chromebook C11 の天板の写真

落下などの衝撃に強く、滑りにくく掴みやすい仕上がりで、MIL-STD 810H に準拠した堅牢性を備えています。本体サイズは 289.6 × 200.0 × 21.5mm、重さは約 1,185g です。やや厚みはあるものの、手にするとそこまで重くは感じません。

11.6 インチの Chromebook としては標準的な重さですが、教育向けで堅牢性の高いモデルの中では軽めに収まっています。この大きさでも狭い机の上で問題なく使えるサイズ感で、底面の滑り止めもしっかり機能しています。

Dynabook Chromebook C11 はコンバーチブルタイプのため、ディスプレイを 360 度回転させてタブレットとしても使用できます。

ポート類

ポートは左側面に USB-C と USB-A が 1 つずつ、右側面に USB-A と HDMI を備えています。有線マウスや USB 接続の顕微鏡といった周辺機器を接続できるほか、HDMI があることで学校のプロジェクターや外部モニターへの出力も手軽に行えます。

USB-C が 1 ポートのみなので、充電しながらの接続にはやや不便ですが、授業や家庭学習での用途であれば大きな問題にはなりません。

なお、Dynabook Chromebook C11 も本体収納式の USI ペンを搭載しており、不使用時はキャップで収納穴を塞ぐことができます。

Dynabook Chromebook C11 の USI ペンを収納する部分

キーボードとタッチパッド

キーボードは日本語配列を採用していますが、日本語専用設計ではないため、「Backspace」と「¥」、「Enter」と「む」、「Shift」と「ろ」が詰まっています。しかし、キーサイズはしっかり確保されており、キーピッチも 19mm と標準的な幅が確保されているため、慣れればそこまで負担にはなりません。

Dynabook Chromebook C11 のキーボードとタッチパッドの全景

また、着脱防止キーキャップを採用しており、キーが外れにくい設計になっています。小さい筐体ながら、文字の入力のしやすさはまずまずといったところです。

なお、電源ボタンはキーボードの Backspace キーの上に配置されており、コンバーチブルタイプとしては珍しい配置です。

タッチパッドは、11.6 インチの標準的な大きさとなっており、反応や滑り具合、押し込んだ感覚などにとくに気になる点はありませんでした。

ディスプレイ

ディスプレイはタッチ操作と USI ペンに対応した 11.6 インチ 1,366×768 解像度のノングレア(非光沢)パネルを採用しています。

Dynabook Chromebook C11 のディスプレイを正面から見たところ

明るい場所でも画面がギラつきにくく、指紋も目立ちにくいため、タブレットモードでも扱いやすいです。また、色味や視野角についても特に気になる点はなく、授業や普段使いには十分なレベルです。

Dynabook Chromebook C11 はコンバーチブルタイプのため、天板を回転させてタブレットとして使うこともできます。

ディスプレイのベゼルはやや厚みがありますが、タブレットとして使用する際に画面に干渉せずしっかり握ることができるため、子どもに持たせる場面でも安心です。また、テントモードにすることで、卓上で安定した状態でのタップ操作や動画視聴にも使いやすくなります。

本体収納式の USI ペンは 4,096 段階の筆圧検知に対応しています。

Dynabook Chromebook C11 に付属している USI ペンを手にしている様子

実際に Google Keep で手書きをしてみたところ、簡単なメモであれば遅延も少なくスムーズに筆記できました。ちょっとした注釈やサインといった用途であれば十分です。

※USI ペンは汎用品を使っています

カメラ

フロントカメラに加え、5MP のオートフォーカス対応アウトカメラをキーボード側に搭載しており、授業や宿題の一環での撮影、QR コードの読み取り、Google ドライブへのスキャンといった用途に活用できます。

現在のスマートフォンと比べればそれなりの画質ですが、メモや記録として撮影する用途であれば問題ないレベルです。

パフォーマンスと操作感

今回レビューしているモデルは Kompanio 520 と 8GB RAM を搭載しています。これまでにも同じ組み合わせのモデルをいくつかレビューしていますが、タブを 4 〜 5 個開きながら Google ドキュメントやスライドで資料を作成するといったライトな使い方であれば快適に使うことができます。

Dynabook Chromebook C11 で、Gemini と Google ドキュメントを左右分割表示している様子

実際に Google ドキュメントで文書作成をしながら Gmail、Google チャット、Gemini、その他アクティブなタブを 2 〜 3 個開いた状態(拡張機能は 5 個程度)でもカクつくことなくスムーズに動作しました。

調べものをしながらドキュメントにまとめたり、発表用のスライドを作成するといった用途であれば問題はありません。また、Google Meet も作業を並行するなどの負荷をかけず参加がメインであれば安定して使うことができました。

Dynabook Chromebook C11 で Google Meet を使用しながら CPU / RAM の使用率を表示している様子

ただし、今回の実機は 8GB RAM を搭載しているため、4GB RAM モデルに比べて少し余裕があります。4GB モデルだとこれよりも余裕はなくなりますが、会議に参加してスライドを共有するといったシンプルな使い方であれば許容範囲です。

また、11.6 インチと 1,366×768 の組み合わせではウィンドウを横並びにする作業は窮屈なため、1 つのウィンドウで 1 つの作業をする使い方に向いています。

Dynabook Chromebook C11 で Google ドキュメントとスライドを横並びで表示しているところ

ベンチマーク

以下は Dynabook Chromebook C11 の実機で測定した各種ベンチマークソフトの結果です。

ベンチマークソフトスコア
Geekbench Single626
Geekbench Multi1,632
PCMARK 107,465
Octane 2.0 Plus Single23,125
Octane 2.0 Plus Multi173,148
JetStream 366
Speedometer 35
MotionMark312 @45fps

この結果は、2024 年にレビューしている Dynabook Chromebook C70 をやその他の Komapnio 520 と 8GB RAM を搭載する Chromebook と同等です。体感としても大きなズレはありませんでした。

バッテリー

公称値は最大 12 時間ですが、実際に画面の明るさ 8 割程度、Wi-Fi と Bluetooth オン、ブラウザタブを 12 個程度開いた状態で使用したところ、1 時間あたり 12 〜 15% 程度の消費となりました。

筆者の平均的な使い方の場合、実働 6 〜 8 時間程度が期待できます。授業などで丸々午前中、あるいは午後を使用したとしても、満充電の状態であればほぼ通しで使うことができます。課外学習や自宅に持ち帰って宿題で使う場合などにも安心です。

まとめ

Dynabook Chromebook C11 は、タブレットタイプの C70 と似ていながら、11.6 インチのコンバーチブルタイプとして仕上げた文教向けモデルです。

Kompanio 520 と 8GB RAM の組み合わせによるパフォーマンスはエントリークラスとして標準的ですが、調べものをしながらドキュメントにまとめたり、スライドを作成するといった学校での用途であれば十分な実力を備えています。コンバーチブルタイプのためタブレットのようにも使え、本体収納式の USI ペンや HDMI 出力など、教育現場での実用性は高い 1 台です。

Dynabook Chromebook C11 は文教向けモデルのため価格は公表されておらず、詳細や購入については Dynabook の公式サイトよりお問い合わせください。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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