Chrome 150 および Chrome 151 において、Manifest V2 (MV2) 拡張機能を継続利用するために使われてきたフラグが段階的に削除されていることが、複数の開発者コミュニティへの報告や W3C WebExtensions リポジトリへの投稿から明らかになりました。
これにより、uBlock Origin などの MV2 ベースの広告ブロッカーを Chrome で使い続けるための一般ユーザー向け回避策は、Chrome 151 でほぼ使えなくなることが報告されています。
Chrome 150 での変更点
Chrome 150 では、MV2 拡張機能へのアクセスを維持するために機能していた ExtensionManifestV2Disabled フラグが削除され、v142 での無効化以降も続いていた回避策も利用できなくなります。
Chromium-for-Windows-7-REWORK プロジェクトの GitHub Issue で最初に報告されたもので、同プロジェクトのメンテナーによると、Chrome 150 の開発版 (Linux) に更新後、残存していた MV2 拡張機能が無効化されたとのことです。
Reddit でも、Chrome 150 へのアップデート後に uBlock Origin が突然使えなくなったという報告があり、uBO チームもこの件に関する FAQ を投稿しています。
Chrome 150 の時点では、拡張機能ページに表示される警告バナーから MV2 拡張機能を手動で再有効化することができますが、この方法は非公式で操作が複雑です。
Chrome 151 では回避策がほぼ封じられる
W3C WebExtensions リポジトリの投稿によれば、Chrome 149 が一般向けインストールにおける MV2 および webRequest ブロックを完全サポートする最後のバージョンです。
Chrome 151(151.0.7874.0 以降)では、残っていた ExtensionManifestV2Unsupported、ExtensionManifestV2Availability、AllowLegacyMV2Extensions の各フラグも削除される予定で、Reddit などではすでに「フラグによる回避策が動作しなくなった」とする報告が出ています。
Chrome 151 以降、一般ユーザー向けのすべてのインストールモードで MV2 は廃止されます。企業および教育機関向けでは、webRequest ブロックを含む MV2 サポートが引き続き維持される予定です。
uBlock Origin Lite という選択肢
Chrome での従来版 uBlock Origin の利用ができなくなるため、Manifest V3 に対応した「uBlock Origin Lite」が公式の代替として位置づけられています。
フィルタリスト更新の仕組みが異なるため機能面での差はありますが、通常の広告ブロック用途では代替として機能します。また Firefox は引き続き MV2 をサポートする方針を示しています。
なお、Chrome ソースコードには MV2 を有効化する内部スイッチが残っており、Chromium フォークや開発者向けのパッチで MV2 を維持している例もありますが、一般ユーザーが実施できる方法ではありません。








