Android 17 では、タブレットや折りたたみ式デバイスを対象に、アプリの縦向き固定を OS レベルで強制的に解除することが報告されています
この変更が導入されれば、Pixel Tablet や Pixel 10 Pro Fold のメインディスプレイなどの大画面デバイスで、縦向き固定アプリが全画面・自由なリサイズで利用できるようになります。
これまでの経緯
Android では長年にわたり、アプリの画面向きやリサイズの可否は開発者が設定ファイルで制御できる仕組みになっていました。縦向き固定の設定を入れておけば OS はそれを尊重するため、大画面端末であってもアプリは縦向きのまま動作し続けます。
Android 16 でその前提が変わりはじめ、画面幅が 600 dp 以上のタブレットや折りたたみ式端末では、OS がこの設定を無視してアプリを強制リサイズできるようになっています。ただし Android 16 では開発者がこの強制リサイズを回避できる方法が残されていました。
Android 17 での変更内容
Android 17 では、開発者が縦向き固定を設定していても、OS がその設定を無視してアプリを画面サイズに合わせて動作させます。
Android 16 では開発者が回避する方法が残されていましたが、Android 17 では API 37 をターゲットに構築されたアプリは、画面幅 600 dp 以上のタブレットと折りたたみ式デバイスで、その抜け道を使うことができなくなります。
通常のスマートフォンでは動作に変化はなく、ゲームアプリも引き続き縦向き固定が維持されます。
折りたたみ式デバイスやタブレットでのメリット
従来の仕様では、折りたたみ式スマートフォンなどのデバイスで、外側ディスプレイでアプリを開いたまま本体を開くと、アプリがクラッシュしたり、内側の大画面でも縦向きのまま中央に固まって表示されたりするケースがありました。
しかし、Android 17 からは API 37 に対応したアプリであれば、この切り替えでも画面サイズに合わせてレイアウトが広がるようになります。
また、Android 16 で強化された新しい「デスクトップモード」や分割画面では、リサイズできないアプリはウィンドウに収まらないといった問題がありましたが、これが解消されて Pixel Tablet などの大画面 Android デバイスでのマルチタスクの改善も期待されます。
さらに、今後登場する Android 17 ベースの Aluminium OS においても同様の変更が導入されることで、ノート PC 上での Android アプリの使い勝手も向上が見込まれます。
表示崩れのリスクも残る
ただし、OS による強制リサイズがすべてを解決するわけではなく、もともと縦向き表示だけを前提に作られたアプリを大画面で引き伸ばすと、ボタンが大きくなりすぎたり、テキストが折り返さずに画面端まで続いたりといった表示崩れが起きる可能性があります。
長期間更新されていないアプリほどこのリスクが高く、見た目が崩れた状態で使わざるを得ないケースも出てくるかもしれません。
対象は API 37 対応アプリのみ
この変更は API 37 をターゲットに構築されたアプリに限られ、長期間更新されていないアプリは従来の動作のまま残るため、すべてのアプリがすぐに改善されるわけではありません。
こうしたアプリは Google のポリシーによって段階的にストアから除外されていきますが、移行には時間がかかります。
今回の仕様が導入されることで、Android 17 におけるタブレットや折りたたみ式スマートフォンの操作性の改善が期待できます。ただ、その改善をどれだけ実感できるかは、使っているアプリが対応しているかどうかにも左右される点に注意が必要です。
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