Google、Pixel 向けに Android 17 Beta 4 を展開開始。6月の正式リリースに向けた最後のベータ版

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Google、Pixel 向けに Android 17 Beta 4 を展開開始。6月の正式リリースに向けた最後のベータ版
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Google は 2026 年 4 月 16 日(現地時間)、ベータプログラムに登録している Pixel デバイス向けに Android 17 の 4 番目のベータ版となる「Android 17 Beta 4」を公開しました。

今回のリリースは、開発サイクルにおいて当初から予定されていた最後のベータ版であり、前回に引き続きプラットフォーム安定性(Platform Stability)が確保された重要なバージョンとなります。

記事執筆時点で、ベータプログラムに登録している筆者の Pixel 10 Pro Fold でもアップデートが展開されていることを確認しています。

目次

Android 17 Beta 4 で修正された問題

Android 17 Beta 4 では、これまでのベータテストで報告されていた多くの問題が解消されています。

とくに、バッテリー残量が 80% に近づくと充電速度が低下する問題(当初は仕様として分類されていた)や、スクリーンショット共有時に意図せず Web ページの URL が含まれてしまう問題が修正されました。

その他にも、Bluetooth が設定から再度オンにできない問題や、Wi-Fi アナライザーアプリが信号を検出できないといったネットワーク関連のバグも解決されています。

今回のアップデートで修正された主な問題は以下の通りです。

  • スクリーンショット共有時の URL 付与: キャプチャ プレビューからスクリーンショットを共有する際、ウェブページの URL が自動的に含まれてしまい、画像ファイルと一緒に不要なリンクが共有される問題を修正(Issue #444631269)
  • デバイスの無反応: デバイスが完全に反応しなくなり、使用不能になるアクセシビリティの問題を修正(Issue #484755628)
  • メディアコントロールの不具合: メディアコントロールウィジェットが消えたり、複数のアクティブなメディアセッション間を移動できなかったりする問題を修正(Issue #457008153、Issue #466760800、Issue #497131275、Issue #499041878)
  • ドリーム サービスの動作: ドリームサービスがキー イベントの処理、キーガードバウンサーのプロンプトのトリガー、またはサービスライフサイクルコールバックの実行に失敗する問題を修正(Issue #485661973)
  • 壁紙エフェクトの適用: シネマティック壁紙やローカル天気の壁紙エフェクトを正常にダウンロードおよび適用できない問題を修正(Issue #475924636)
  • メッセージ アプリでのフリーズ: メッセージアプリでの入力中にデバイスがフリーズし、予期せず再起動する問題を修正(Issue #478417840)
  • システムの不安定性: 通常の使用中にデバイスがハングアップしたりクラッシュしたりする深刻なシステムの不安定性を修正(Issue #427436873、Issue #428838049)
  • 充電速度の低下: バッテリー残量が 80% に近づくと充電速度が大幅に低下し、充電量に達してバイパスモードに入るまでに長い遅延が発生する問題を修正(Issue #485148344、Issue #490178498)
  • ディスプレイの描画異常: 多色の水平線がランダムに表示され、デバイスの画面が隠れてしまう描画の問題を修正(Issue #478953060、Issue #478177624、Issue #483765859、Issue #487263076)
  • 通知ドロワーの操作: フィードバックレポートの作成中に通知ドロワーを引き下げると、System UI がクラッシュしてデバイスがフリーズする問題を修正(Issue #488920581)
  • 起動直後のクラッシュ: デバイスの再起動後、Pixel Launcher やナビゲーションなどの重要なシステム コンポーネントが数分間クラッシュしたり、反応しなくなったりする問題を修正(Issue #317282987、Issue #316689583、Issue #316188779)
  • 分割画面のアクセシビリティ: 分割画面表示を最小化して復帰した際、アプリを適切に操作できなくなるアクセシビリティの問題を修正(Issue #490735259)
  • Bluetooth の再有効化: システム設定やクイック設定パネルから Bluetooth をオフにした後、再度オンにできない問題を修正(Issue #498320401)
  • 通知音の誤鳴動: 複数の通知がある場合、Android 16 で setSilent(true) に設定された通知が予期せずアラート音を鳴らすことがある問題を修正(Issue #467164528)
  • Wi-Fi アナライザーの検出: Wi-Fi アナライザーアプリが利用可能な Wi-Fi 信号を検出できず、ネットワーク スキャンや信号モニタリングができない問題を修正(Issue #488493098 など、多数の関連 Issue)

対応デバイスとアップデート方法

Android 17 Beta 4 は、以下の Pixel デバイス向けに配信されています。

  • Pixel 6 / 6 Pro / 6a
  • Pixel 7 / 7 Pro / 7a
  • Pixel Fold
  • Pixel 8 / 8 Pro / 8a
  • Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold / 9a
  • Pixel 10 / 10 Pro / 10 Pro XL / 10 Pro Fold / 10a
  • Pixel Tablet

すでに Android ベータプログラムに登録しているユーザーには、ビルド番号「CP21.260330.008」のアップデートが OTA(Over-the-Air)で順次配信されます。

筆者の Pixel 10 Pro Fold の場合、アップデート容量は 1.05GB となっていました。

Google Pixel 10 Pro Fold で受信した Android 17 Beta 4 のアップデート画面のスクリーンショット
筆者の Pixel 10 Pro Fold の場合

未登録の場合でも、Google の公式サイト (Pixel 用 Android ベータプログラム) から対象の Pixel デバイスを登録することで、最新のベータ版を試すことが可能です。

公式から発表された新機能

今回の Android 17 Beta 4 のリリースにあたり、Google から公式に発表されている新機能および変更点は、次のとおりです。

安定した動作を実現するアプリメモリ制限の導入

Android 17 Beta 4 では、極端なメモリリークや異常なリソース消費を抑えるために、デバイスの総 RAM 容量に基づいてアプリのメモリ使用量を制限する機能が導入されました。

これにより、メモリ不足に起因するユーザーインターフェースのカクつき(スタッタリング)やバッテリーの異常消費、アプリの強制終了といった問題の軽減が期待されます。

また、開発者向けには Android Studio Panda において「LeakCanary」の統合機能が追加されており、メモリリークの特定と修正がしやすくなりました。

セキュリティとネットワーク保護の強化

セキュリティ機能の強化として、ポスト量子暗号(PQC)への対応が進められており、Android Keystore において NIST 標準の ML-DSA(Module-Lattice-Based Digital Signature Algorithm)をサポートしました。

これにより、対応デバイスであれば量子コンピュータによる攻撃にも耐えうる安全な署名を生成できるようになります。

また、プライバシー保護の観点から以下の変更が行われています。

  • 証明書の透明性(CT)のデフォルト有効化: Android 16 ではオプションでしたが、Android 17 では標準で有効になります。
  • ローカルネットワークアクセスの制限: Android 17 をターゲットとするアプリは、デフォルトでローカルネットワークへのアクセスがブロックされます。
  • バックグラウンドオーディオの制限強化: バックグラウンドでの再生や音量操作に対する制限が厳格化されました。

なお、この変更については Google が 3 月の時点で正式に導入を発表しています。

Android 17 Beta 4 で確認された主な変更点

現時点で実際に確認できている変更点としては、次のようなものが挙げられます。

  • Android 17 のイースターエッグ
  • 通知パネルの表示テキストが「通知なし」 から「未読はありません」に変更(Android Canary 2604 で導入されたばかり)
  • 「最近使ったアプリ」で画像を長押ししたときの [保存] ボタンが復活
  • システムアイコンの変更 …など

ユーザーに直接影響を与えるような変更はなく、3 月の Pixel 向けアップデートで削除されていた「最近使ったアプリ」の画像保存機能が復活したことが最大の変更かもしれません。

今後、変更が確認できた場合には追記していきます。

まとめ

今回の Google Pixel 向け Android 17 Beta 4 は、当初の開発スケジュールどおりにリリースされた最後のベータ版となり、今後はプラットフォームの安定性を維持したまま、正式リリースに向けたシステムの最終調整が行われます。

現在のところ開発は順調に進行しており、このまま大きな問題が報告されなければ、6 月には一般ユーザー向けの安定版の展開が期待できます。

アプリ開発者やベータプログラムに参加しているユーザーは、本番環境に向けた最終的な互換性の確認やテストを進める段階に入っています。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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