Google は 2025 年 7 月 29 日 (現地時間)、長期サポート候補チャンネル (Long-term Support Candidate: LTC) を利用しているほとんどの ChromeOS デバイスに対し、ChromeOS 138 へのメジャーアップデートの展開を開始したことを発表しました。
このアップデートにより、LTC チャンネルのバージョンは 138.0.7204.163 (プラットフォームバージョン: 16295.54.0) へと更新されます。
今回のアップデートについて
今回のアップデートは LTC チャンネルに対するメジャーアップデートであり、新機能の追加やセキュリティの向上が含まれています。記事執筆時点では、LTS/LTC のリリースノートは更新されていませんが、ChromeOS 138 の管理者向けリリースノートについてはすでに公開されており、以下の記事でもまとめています。
なお、現在安定版として提供されている長期サポート (LTS) チャンネルは、引き続き LTS-132 のままとなり、2025 年 10 月 14 日までこのバージョンが維持されます。
長期サポート (LTS/LTC) チャンネルとは
ChromeOS の長期サポートは、主に企業や教育機関向けに、安定した動作環境を長期間提供することを目的としたリリースチャンネルです。通常の安定版 (Stable) が約 4 週間ごとにメジャーアップデートされるのに対し、長期サポートチャンネルは 6 ヶ月ごとにアップデートされます。
この長期サポートには、2 種類のチャンネルが存在します。
- LTS (Long-term Support / 長期サポート): 6 ヶ月周期で更新される、最も安定したバージョンです。多くの組織で本番環境として利用されます。
- LTC (Long-term Support Candidate / 長期サポート候補): 次期 LTS バージョンの候補となるチャンネルです。LTS として正式にリリースされる約 3 ヶ月前に先行して公開され、管理者は新バージョンでの動作検証などを行うことができます。
今回のアップデートは、このうちの LTC チャンネルが次期バージョンである 138 に更新されました。
まとめ
今回のアップデートにより、LTC チャンネルを利用している管理者は、2025 年 10 月に LTS チャンネルに展開される予定のバージョン 138 を先行してテストすることが可能になりました。
LTS チャンネルをご利用の環境では、2025 年 10 月 14 日に予定されている LTS-138 へのメジャーアップデートに向けて、今回の LTC リリースを参考に準備を進めることが推奨されます。
より詳しい長期サポートの情報については、公式ページをご確認ください。
なお、ChromeOS Stable (安定版) はすでに ChromeOS 138 へとアップデートされています。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。
出典: Chrome Releases