Google Chrome の最近のアップデートによって、Chrome 組み込みの PDF ビューアがスキャンされた書類のテキストを認識できるようになりました。これにより、スキャンした PDF 書類内のテキストを選択、コピー、「Ctrl + F」での検索が可能になります。
スキャン文書のテキスト認識機能が一般公開へ
これまで、Chrome の組み込み PDF ビューア内でテキストの選択やコピー、検索をするにはデジタルファイルである必要があり、スキャンされた PDF ファイルではテキストを認識することができませんでした。
しかし、今回のアップデートによって、スキャンした書類でもテキストを認識できるようになりました。このテキスト認識機能は Google Lens ですでに利用可能な機能であり、Google Lens が Chrome に統合され始めていることを考えると、導入されることは不思議ではありません。テキスト検出自体は以前から利用可能でしたが、今回のアップデートでシームレスに統合されたことになります。
なお、使い方は Chrome で通常の PDF からテキストをコピーする場合と全く同じです。テキストを選択すればコピーでき、ページを検索すれば入力したフレーズの結果が表示されます。
まとめ
自分で保存しているスキャンしたファイルだけでなく、Chrome で検索結果から直接開いた PDF がスキャンされたものというケースは多々あると思います。小さな変更点ではあるものの、そういった場合に便利な機能となります。
この機能が導入されることで、例えば大量のスキャン済みの書類から特定の情報を見つけたり、紙ベースの資料から必要な情報のコピーアンドペーストなどもできるようになります。
ただし、記事執筆時点(2025 年 6 月 4 日)では筆者の Chrome ブラウザでは機能していなかったため、今後のアップデートや段階的に提供される可能性があります。
出典: 9to5Google