Google は、多くのファーストパーティアプリの右上隅に表示されるアカウント切り替え機能を、従来のフローティングウィンドウ形式からフルスクリーン表示へと変更を進めています。今回、多くの Google 製アプリでこの変更が確認されました。
この変更により、UI のスペースが以前よりも広くなり、ウェブ上のデザインと一致するようになります。
主な変更点とデザイン
新しいアカウント切り替え画面では、最初にメールアドレスが表示され、続いて大きな円形のアバター、挨拶(「[◯◯] さん、こんにちは」)、そして「Google アカウントを管理」ボタンが配置されています。アカウントを切り替えるためのドロップダウンメニューもこの画面に表示されます。

Material 3 Expressive の採用により、背景にはダイナミックカラーの鮮やかな色合いが用いられています。多くの Google Workspace アプリなどでは、このアカウント切り替え画面は文字通りアカウントの切り替え専用として機能します。
一方で、ナビゲーションドロワーを持たない一部のアプリでは、この新しいアカウント切り替えメニューが、設定項目をはじめとする主要なナビゲーション要素を一覧表示する役割も担っています。
その際には、「[アプリ名] から」といった見出しが表示され、ユーザーが現在どのアプリのメニューを操作しているのかを明確に認識できるよう工夫されています。
全画面アカウント切り替えに対応済みの主な Google アプリ(2025年5月26日時点)
現在、以下の 11 の Google 製 Android アプリで新しいフルスクリーンデザインのアカウント切り替え画面が確認されています。
- Google ドキュメント
- Google ドライブ
- Google Home: ヘルプ、フィードバック
- Google Keep
- Google マップ: シークレットモードをオンにする、プロフィール、タイムライン、現在地の共有、オフラインマップ、ビジネス情報を追加、マップ内のデータ、設定、ヘルプとフィードバック
- Google ニュース: 通知、マイアクティビティ、ニュース設定、ヘルプとフィードバック
- Google スプレッドシート
- Google スライド
- Google Todo リスト: 設定、ヘルプとフィードバック
- Google 翻訳: 保存した文字起こし、履歴、ダウンロードした言語、設定、ヘルプとフィードバック
- Google ウォレット: ウォレットのヒント、お支払い設定、お支払い方法、パスワードマネージャー、ウォレット内のデータ、設定、ヘルプとフィードバック
なお、Gmail は2024年12月に最初にこのデザイン変更が適用されたアプリでしたが、まだ広範囲には展開されておらず、一部のユーザーを除いて以前のデザインが採用されているようです。筆者の Gmail アプリも新しいデザインには変更されていませんでした。
まとめ
Google アプリのアカウント切り替え画面がフルスクリーンデザインへと順次アップデートされています。より多くの情報が表示できるようになった一方で、操作感の変化に戸惑うユーザーもいるかもしれません。
従来のスワイプ操作によるアカウントの切り替えは引き続き利用可能なので、フルスクリーン表示を経由せずに素早く操作したい場合はこちらを利用するほうが便利です。
今後、他のアプリへもこの新しいデザインが展開されていく可能性があります。
出典: 9to5Google