Google カレンダー、Material 3 Expressive へのデザイン移行を示す変更が発見

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.

Google は今週初め、新しいデザイン言語となる Material 3 Expressive を正式に発表しました。これは Android や Wear OS 全体だけでなく、様々なアプリやウィジェットにも適用される予定です。今回、そのうち 1 つとなる Google カレンダーアプリにも、Material 3 Expressive への移行を示唆する変更が明らかになりました。

この情報は Android Authority が最新バージョンの APK 分析により確認したもので、変更内容には新しいフォントの採用やフローティングアクションボタン(FAB)の刷新などが含まれています。

目次

Material 3 Expressive とは?

Material 3 Expressive は、Google が提唱するデザイン言語 Material You (Material 3) の新たなバリエーションです。より個性的で表現力豊かな UI を実現することを目的としており、フォント、色使い、コンポーネントの形状などに特徴が現れます。本格的な展開は Android 16 以降とされていますが、一部の Google アプリやウィジェットでは、そのデザインを見ることができるようになっています。

Google カレンダーで予定されている変更点

今回、Google カレンダーアプリ のバージョン 2025.19.0-757507108-release の APK 分析(アプリのパッケージファイルを解析して開発中の機能や変更点を探ること)で確認された主な変更点は以下の通りです。

  • フォントとレイアウトの微調整
    • Google Sans Flex フォントの採用: UI 全体でフォントが Google Sans Flex に変更
    • カレンダー表示の変更: カレンダーの角が丸みを帯び、日付間の区切り線が若干太くなる
    • 曜日の表示: これまでの1文字表記から、より多くの文字を使って曜日が表示されるよう変更(例: 「S」→「Sun」など)
  • フローティングアクションボタン(FAB)の刷新
    • オプションの追加: 現在のFABをタップすると「イベント」「タスク」の2つのオプションが表示されますが、新しい UI ではこれに「誕生日」が加わり3つのオプションに。また、FABを閉じるための「X」ボタンも新たに追加
    • デザインの変更: 新しい FAB は、テキストがボタンの外部ではなく内部に表示されるスタイルに変更

これらの Material 3 Expressive に基づくデザイン変更は、現時点では開発中のものであり、すぐに全てのユーザーに提供されるわけではありません。また、今回発見された変更点が、そのままの形で正式にリリースされるとは限りません。開発の過程で変更されたり、あるいはリリース自体が見送られたりする可能性もある点にご留意ください。

まとめ

Material 3 Expressive の導入はこれまでに確認されているように、Android の設定ページをはじめコアアプリのほか、Google Keep や Gmail、時計アプリといったファーストパーティアプリでの導入が予定されています。今後、カレンダーだけでなく、その他の Google アプリにも新しいデザイン言語を段階的に導入すると思われますので、今後の進展に期待です。

出典: Android Authority

この記事をシェア

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

目次