ChromeOS 135 で Chromebook の充電上限を「80%」に制限するポリシーが正式導入。動作確認済み

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ChromeOS 135 で導入された Chromebook の充電量を最大80%に制限する「制限付き充電」ポリシーが正式に導入
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先日、Google は Chromebook などの ChromeOS 安定版チャンネル向けに ChromeOS 135 のメジャーアップデートを展開しました。このアップデートではユーザー向けのいくつかの変更だけでなく、管理者向けにも新しいポリシーを導入しています。

更新情報

2025 年 10 月 20 日 更新: ChromeOS 141 のリリースにより、ユーザー向けの「充電の上限」設定が正式に導入されました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

今回、そのうち 1 つの Chromebook の充電量を 80% までに制限する新しいポリシーについて、実際に有効にする方法と現状でわかっていることを紹介してきます。

なお、この機能は当初 ChromeOS 133 での導入が示唆されていましたが延期され、最終的に ChromeOS 135 で導入されました。

目次

「制限付き充電を強制的に適用する」ポリシー

Google によると、このポリシーは Chromebook のバッテリーの劣化を最小限に抑え、長期的な信頼性を向上させるために最大充電量を制限できるようにする機能であると説明しています。

この機能は、例えば Google Pixel デバイスに導入された「充電上限: 80%」の設定と同じように、Chromebook の最大充電容量を 80% に制限するものです。そのため、この機能が有効になっている場合、Chromebook は充電していても 100% にフル充電されず、80% のままを維持することができます。

ChromeOS 135 の時点では、「制限付き充電」の設定は Chromebook ユーザーから設定することができず、管理コンソール上から「制限付き充電を強制的に適用する」ポリシーを有効にする必要があるようです。

この設定は、管理コンソールの [デバイス] > [Chrome] > [設定] > [デバイス] > [バッテリー充電の最適化] から変更することができます。

「バッテリー充電の最適化」ポリシーでは、次のようなオプションを選択できるようになりました。

  • ユーザーによる決定を許可: デフォルトの設定。充電オプションはユーザーが選べる
  • 標準充電を強制的に適用する: デフォルトでデバイスを 100% まで充電
  • アダプティブ充電を強制的に適用する: デバイスを 80% まで充電したら、その後の充電を遅らせます。デバイスはユーザーの充電パターンを学習し、フル充電の状態になっている時間を短くする
  • 制限付き充電を強制的に適用する: デバイスの充電量を 80% までに制限

以下は実際の管理コンソールの設定のスクリーンショットです。

ChromeOS 135 から導入された管理コンソール上の「バッテリー充電の最適化」設定のスクリーンショット
Google 管理コンソール上の「バッテリー充電の最適化」設定

ちなみに、このポリシーが登場したのは ChromeOS 135 からですが、適用されるデバイスは ChromeOS 134 以降のようです。

アダプティブ充電との違い

Chromebook にはすでに「アダプティブ充電」という機能が導入されており、こちらは「デバイスを 80% まで充電したら、その後の充電を遅らせる」もので、デバイスがユーザーの充電パターンを学習して、100% に充電されている時間を調整して、バッテリーの負担を減らす機能です。

今回の「制限付き充電」が実際にリリースされるまで、この「アダプティブ充電」とどのように共存するかは不明でしたが、管理コンソール上では「バッテリー充電の最適化」という設定で一括りにされ、機能の選択肢の一つとして選ぶことができます。

また、今回の変更に伴い、管理コンソール上にある従来の「アダプティブ充電」の設定はサポート終了となり、「バッテリー充電の最適化」設定に組み込まれることになります。

Google 管理コンソール上の「アダプティブ充電モデル」の設定画面のスクリーンショット
管理コンソール上の「アダプティブ充電」の設定

記事執筆時点では、「アダプティブ充電」のポリシーは設定できますが、「バッテリー充電の最適化」ポリシーの注釈にあるように、あちらの設定が優先されるようになりました。

実機では設定項目確認できないが、機能はしている

Google の管理コンソール上から新しいポリシーの設定は確認できましたが、これらの設定は実際に Chromebook 上で確認することができませんでした。

以下は Google Workspace Enterprise / Chrome Enterprise Upgrade を適用した管理対象の Chromebook Plus と、一般の Google アカウントでログインした管理対象外の Chromebook の電源設定画面のスクリーンショットです。

どちらも [設定] > [システム環境設定] > [電源] でアクセスできる設定ページには、「制限付き充電」に関連した設定は見られず、従来の「アダプティブ充電」のみが表示されていました。

ただ、管理コンソール上から「制限付き充電を強制的に適用」すると、管理対象のデバイスの「アダプティブ充電」の設定が自動的にオフになるので、設定画面から確認できなくてもポリシーが適用されていることは予想できます。

実機で試してみたところちゃんと機能していることが確認でき、充電が「80%」に達成すると「バッテリー状態: フル」の表示に切り替わりました。しかし、充電アイコンが変わったりするわけではなく、設定が反映されているかどうかがわかりにくいことがネックです。

以下は実際に試してみたところで、「バッテリー残量: フル」の状態で電源ケーブルを抜くと「80%」で固定されていたことがわかります

また、少なくとも ChromeOS 135 の時点ではユーザー側から Chromebook の制限付き充電をオンにすることはできず、管理者向けの機能としてのみ提供されているようです。

まとめ

ChromeOS 135 では、新たに Chromebook などデバイスの充電上限を 80% に制限できるポリシーが正式に導入されました。現状では管理者向けの機能となりますが、Android スマートフォンでもすでに導入されていることや、従来アダプティブ充電という充電機能が導入されていたことから、今後ユーザーが設定できるようになる可能性があります。

この展開がいつになるかはわかりませんが、長時間電源に接続して使う機会の多いユーザーや、バッテリーの劣化をできる限り抑えたいユーザーには嬉しい機能なので、ぜひ展開に期待したいですね。

出典 : Chrome Enterprise and Education release notes, Chrome Enterprise ポリシー

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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