Google は先月の ChromeOS 133 に引き続き、実際のリリースに先駆けて ChromeOS 134 のリリースノートを ChromeOS.dev で公開しました。すでに Enterprise および Education 管理者向けのリリースノートは公開されており、ユーザー向けの ChromeOS 134 の変更点に違いはありません。
ChromeOS 134 では、次のような4つ変更が導入されますが、ユーザーに直接影響のある Chromebook の変更点は2つです。
スローキーの導入
「スローキー」は、キーボードのアクセシビリティ機能(ユーザー補助機能)の1つで、意図しないキーの押下を防ぐために、キーが登録されるまで一定時間押し続ける必要があります。
ChromeOS 134 では、このスローキーが導入されることにより、震え、関節炎、指先のしびれなど、キーを正確に押すことが難しい症状がある人にとって特に役立ちます。

この設定は、ChromeOS の [設定] > [ユーザー補助機能] > [キーボードとテキスト入力] > [スローキー] から有効または無効にすることができます。
クイックインサートが GIF の直接挿入をサポート
ChromeOS 134 では、クイックインサート機能が GIF アニメーションの直接挿入をサポートします。これにより、ドキュメントやメッセージ、チャットなどにクイックインサートから直接 GIF アニメーションが挿入できます。


以前までは、絵文字のみが利用可能でした。
ちなみに、クイックインサートはデフォルトで「クイックインサート」キーがある Chromebook はそのキーを押すか、「ランチャー + F」のキーボードショートカットで呼び出すことができます。
ChromeOS キオスク モードが Isolated Web Apps サポート
ChromeOS 134 では、ChromeOS キオスクモードが、 Isolated Web Apps をサポートします。管理者は、管理コンソールから Chrome Enterprise 管理対象デバイス上のキオスクおよびデジタル サイネージの展開用に IWA を構成できます。
新しいコンテンツ転送ツール
2025年3月までに、卒業生やその他の EDU 管理対象ユーザーは、更新されたコンテンツ転送ツールにアクセスできるようになります。これにより、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Gmail のコンテンツを任意の Gmail アカウントに移行できるようになります。
この新しいアプリケーションにより、学校管理者はシェルフにアイコンを固定し、Chromebook 上から生徒と教職員に通知し、コンテンツ転送の使用を促すための通知を設定できます。
詳細については、 Chrome Enterprise および Education ヘルプセンターの、生徒のデータ転送を許可する方法を説明した新しい記事をご覧ください(2025 年 3 月後半に公開予定)。
以上が、ChromeOS.dev で公開されている ChromeOS 134 のリリースノートの内容です。すでに管理者向けに公開されているものと違いはありません。
なお、先週話題になった「ChromeOS 134 で導入が検討されているバッテリー充電制限」については、最新のリリースノートでは ChromeOS 135 で導入予定に変更されています。この他にも AI 生成による壁紙とビデオ会議背景は ChromeOS 136 に延期されました。
記事執筆時点では、ChromeOS 134 はまだリリースされておらず、2025年3月17日(日本では18日以降になる)のリリースが予定されています。