Google は公式ブログで Pixel スマートフォンなどの Pixel デバイスの耐久性をテストする方法について説明しています。
この説明では プロダクト インテグリティ エンジニアリングチームが、Pixel スマートフォンが日常的な消耗に耐えられることを確認するため、 Google のハードウェアに様々な種類のストレス、耐久性、温度テストを実施しているとしています。
このテストのために「お客様が当社の製品を使用するすべてのシナリオを本当に理解しようと努める」ことから始め、「次に、繰り返し実行でき、設計チームに説明できるテストを設計します。内部コネクタが緩むなど、このような結果の原因を科学的に解明し、それらの問題を解決するデバイスを設計できるように努める」と述べています。
テストでは設計故障モード影響解析 (DFMEA) と呼ばれる手法を使用して、実際の状況に近い環境でのテストを行うことで、問題の解決や変更、改善が必要かを確認するとしています。Google が実施したテストの例は次のようなものがあります。
- ロボットアームがタブレットをバックパックに何度も出し入れし、一日の始まりに荷物を解いたり詰めたりする動作をシミュレート
- チームが数個のタブレットを低い位置から何度も落として、小さな落下に耐えられるかを確認
- 機械がモーターを使ってデバイスを激しく振って、耐えられるかを確認
この他にも、搬送時を想定した高度 14,000 フィートでスマートフォンに何が起こるかや、暑い日に太陽の下にデバイスを忘れたり、冬に温かい家から極寒の屋外に出たときの温度変化を確認するため、-30ºC(-22ºF)から75ºC(167ºF)の温度範囲でデバイスが耐えられるかなどもテストしています。
ちなみに、デバイスをさらに長持ちさせるために、製品の設計マージンと呼ばれるフィードバックを重要視しているとしています。
たとえば、私たちは『この携帯電話はあと何回落下に耐えられるか?』と自問します。ユーザーの 90% が 1 年に一定回数携帯電話を落とすとしたら、それ以上の耐久性を持つ製品を作るにはどうしたらいいか?」そして、これらの決定は携帯電話をさらに長持ちさせる上で特に重要です。
現実に合わせたテストだけでなく突飛なテストまで様々な手段で検証しているようですが、わざと過酷な環境で使用するのは(当然ですが)推奨されていません。最後に、以下のようなコメントで締めくくられています。
私たちは、お客様に当社の製品で何でもできると感じさせたくありませんが、何か悪いことが起こっても携帯電話が無事だったときに驚かせるのは素晴らしいことです。携帯電話を手に取って、壊れたディスプレイが見られなかったり、カメラが機能していたりする瞬間、それが喜びなのです。
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